瀧 靖之(たき やすゆき)/東北大学加齢医学研究所教授。医師。医学博士。1970年生まれ。1児の父。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。『16万人の脳画像をみてきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)は、10万部を突破するベストセラー。最新の脳研究をふまえた「科学的な子育て法」を提案。
機会を与えるものを与えるのではなく、一緒に楽しむ、一緒にがんばることこそが「究極の教育」だと考えています。
親の良い意味での楽しい関わり方はすごく大切だと思います。
勉強も何でもそうですが、教育は「やりなさい」と押し付けるものでは決してないでしょう。
むしろ、一緒に頑張ろうと、こうすると「すごく楽しいんだよ」と、伝えてあげるほうが、はるかに大切なのが教育でしょう。
人は何を覚えるときに重要なのは「親しみ」です。
例えば、新しい何かを覚えようとすると、なかなか覚えられないなど、抵抗があります。
例えば、高校生なら政治経済、中学校では宇宙のことを勉強するとなると、テストや受験のためになります。
ですが、もし幼稚園生のときに、図鑑を読んでいれば、彗星、金星、木星、火星などと覚えたり、内閣総理大臣などをテレビで覚えたりするとしましょう。
すると、教科書に出てきたとき、もうそれはテストのためではなくなり、自分とっては復習に変化します。
「あっ、これ子どものときにやったな」という具合に。
すると、今度は「これはこういうことか」と知識が広がっていきます。
子どもの頃に色々なことを入れておけば、勉強でも何でもないです。
テストのための勉強でもなければ、受験のための勉強でもありません。
自分が楽しくて、子どもの頃にワクワクしたことを、さらに細かく覚えられて楽しいと感じるでしょう。
私もそうでしたが、彼らにとって勉強は勉強ではありません。
勉強という分野にくくられるものではなく、図鑑の延長に感じます。
だから、受験もこれに受からないと何かに通らないという考えではありません。
自分の頭の中の総復習みたいない感じです。瀧教授インタビューの完全版はコチラ
1970年生まれ。1児の父。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。
東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。
脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。『16万人の脳画像をみてきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)、『生涯健康脳』(ソレイユ出版)は、10万部を突破するベストセラー。最新の脳研究をふまえた「科学的な子育て法」を提案し、その中でも図鑑を子どもの脳を一番のばすツールとして推奨している。また、そのハウツーは、さまざまな教育系メディアにも取り上げられ、話題となっている。
<主な幼児教育関連著書・監修書籍>