子供のプラレール遊びにおける知育効果とは?

  

男の子を中心に絶大な人気を誇るおもちゃと言えば、プラレール

特に、電車が大好きな子供は朝から晩まで飽きることを知らずに熱中したりするものです。

親としては「知育効果があるの?」と不安になる光景かもしれません。

今回は、そんなプラレール遊びの持つ効果についてご紹介します。

プラレールとは?

基本情報

プラレールは日本の大手おもちゃメーカー「TAKARA TOMY」50年以上も前から発売している鉄道のおもちゃです。

大人を含め長年愛されているため、線路をはじめとしたパーツが豊富で、どこのおもちゃ屋さんに行っても購入できるという特徴があります。

「遊び方を規定しない」というコンセプトが物語るように、その遊び方は無限大

この自由度の高さは、プラレールの大きな魅力の1つとされています。

また、対象年齢である3歳の子供が使っても、自由に工夫して遊びえる機能が備わっています

大きなもう1つの特徴に、発売された1959年から大きなモデルチェンジを一度も行っていないということが挙げられるでしょう。

開発時に生まれた構想が、シンプルかつ唯一無二の優れていたことを表す何よりの証拠と言えるでしょう。

そのため、子供から大人まで長年愛される超ロングセラー玩具となったのです。

プラレールの魅力

プラレールの魅力はズバリ、先ほどもご紹介した「遊び方を規定しない」というコンセプトから生まれる無限大の遊び方です。

レールの組み方やビルやトンネルなどを情景にプラスする遊びは、子供の思考力を刺激します

また、自分で作り上げたプラレールの世界で想像力を巡らせ達成感を味わう経験は、ぐんぐんと子供の力を伸ばします。

プラレールが子供に与える知育効果とは?


以下で、さらに詳しくプラレールが持つ子供への知育効果を見てみましょう。

思考力を育む

どんな形のレールをどう繋ぎ合わせれば、電車は進んでいくのか?

プラレール遊びでは、多様な形のレールのピースをつなぐことで、独自のレールの形を作っていくことができます。

成功と失敗を繰り返しながら、より複雑なレールの組み合わせを作り上げることができることは、子供の思考力を高められると言えるでしょう。

想像力を育む

プラレールでは、自分で繋げたレールに合わせてビルや踏切、トンネルなどのアイテムを加えることができます。

どんどん自分なりの街を作り上げることができるのですが、この遊びは子供の想像力を必要とします

普段目にする実際の街の風景を頭に思い浮かべながら、オリジナルの情景を作っていく作業は、子供の想像力を高める遊びだと言えるでしょう。

集中力が身につく

おもちゃの中には短時間で遊びが完結してしまうものもありますが、プラレールはハマればハマるほど遊び時間が長くなります

試行錯誤を繰り返しながら長時間頭を使うことは、子供の集中力を高めます

長い時間1つのことに頭を使い続けられる能力は、子供がこれから生きていく上でこの上なく重要な力と言えるでしょう。

達成感を味わえる

完成させたレールの規模に関わらず、子供は自分がイメージしたことを具現化できると大きな達成感を味わうことができます

プラレールは年齢に応じて自分なりの作品を完成させることができるため、達成感を感じやすい玩具だと言えるでしょう。

手先の訓練ができる

指先で細かな作業を行うことは、子供の脳へ適切な刺激を与えられると言われています。

プラレール遊びでは、レールをつなぐ作業以外にも電車を繋げたり細かな部分にパーツを並べたりと、手先を細かく使わなければならない場面がたくさん出てきます

プラレールは、遊びを通して普段の生活で必要となる手先の器用さを練習できる優れた玩具だと言えそうです。

片付けのトレーニングができる

プラレールの基本セットにはおおよそ20〜30個のレールパーツが含まれています。

また、畳半畳ほどで電車を1周走らせる基本的なレールを作るためには、その程度のパーツがないと完成させられないとも言えます。

そのため、遊び終わったらパーツがごちゃごちゃと散らかります。

しかしながら、プラレールはレール・電車・その他のパーツという具合に単純におもちゃを分類できるため、幼い子供でもお片づけがしやすく、お片づけのトレーニングがしやすいことも魅力の1つと言えるでしょう。

プラレールで遊ぶ際の注意点


ここまで、プラレールの良い点についてご紹介してきました。

知育に優れた効果を見せてくれるプラレールですが、遊ぶ際は特に、乳児など幼い子に向けて注意する点がいくつかあります。

1:プラレールは“動くおもちゃ”

プラレールで使用する電車のおもちゃは、電池式の動くおもちゃです。

そのため一般的に動くおもちゃを制御できる年齢である3歳以上が対象年齢になっていますが、中には怖がってしまう子や、下の子が動くタイヤの部分に指を入れてけがをしてしまう恐れもあります

また、注意点ではありませんが電車がガタガタと動く音はかなり大きく、周囲の人に不快な思いを与えないとも限りません

遊び方や遊ぶシーンには大人が注意して、子供が心地よく遊べるようにしたいものです。

2:電池の扱いに気をつける

プラレールの電車の中には、アイテムに合わせて単二や単三の電池を入れます。

ドライバーで電池の蓋を固定するものもありますが、中には比較的簡単に開けられるアイテムもあるため、子供が舐めてしまう危険性があるでしょう。

特に下の子が幼い場合などは扱いに注意しなければいけません

また、電源をつけたままで部屋の床を走らせてしまうと、テレビ台やソファーの下に入り込み、なかなか取れなくなる危険性もあります。

子供が電池をつけたまま放っておくと電池の消耗もバカにならず、大人が適宜チェックして遊ばせる必要があると言えるでしょう。

3:レールは凶器になる可能性も

プラレールのレールパーツは、様々な長さで構成されていますが、特に長いものは30cmを超えることも

連結部分は角張っているため、長いレールを振り回して遊ぶと角が目などに当たる危険性もあり扱いには特に注意が必要です。

どの角度から見ても安全なおもちゃは存在しませんが、幼い子がいる場所などでは特に、大人が目を離さずに子供の遊びを見守る努力が必要と言えそうですす。

4:無制限に与えてしまう危険性がある

プラレールはパーツを集め続けると、無限に大きく作り上げることができます。

ママの中には、プラレールのカフェなどで大人が作り上げた巨大なレールの塔を見たことがある人もいるでしょう。

総額にすると十数万円をくだらない計算になりますが、子供におもちゃを無制限に与えることは得策ではありません

幼児教育の専門家の中には、「おもちゃをたくさん与えられることは、子供にとって不幸なこと」と断言する人がいるほどです。

限られたアイテムの中で、子供なりの試行錯誤を繰り返しながら遊びを探求することこそが、子供の能力を高めるポイントだと言えるでしょう。

子供の興味や年齢に応じてプラレールを与えてみる


プラレールの魅力をご紹介しましたが、子供の性格によっては全く興味を示さないことも珍しくありません

おもちゃ売り場などでプラレールを体験してみて、子供が興味を示せば基本セットを買ってみるなど小規模から始めてみましょう

夢中になるようであれば、何かの記念やご褒美の際に少しずつ買い与えることがプラレールとのうまい付き合い方だと言えるでしょう。