子供ができるボランティアを知っていますか?
子供と一緒に行うボランティア活動を選ぶ基準は、社会貢献活動をすると意気込むのではなく楽しめるものを選ぶことにあります。
気軽に参加できるものから夢中になってしまうものまで、今回は子供ができるボランティア活動についてご紹介します。
子供ができるボランティアはどんなもの?
そもそもボランティアとは?
子供ができるボランティアをご紹介する前に、少しだけ基本的な知識を揃えておきましょう。
そもそもボランティアとは、「自分から進んで社会活動などに無償で参加する人」のことを指します。
子供に伝わる言葉に言い換えると以下のような3点に絞られます。
・自分からする
・「ありがとう」がご褒美
社会貢献活動と言えども、楽しくなければ続かないのは大人も子供も一緒です。
また、親に言われたからではなく子供が自ら行わなければ継続的な活動は見込めません。
そのためにも、楽しいことを重視して「ありがとう」が飛び交うボランティア活動を選びたいものです。
子供ができるボランティアとは?
・施設訪問
子供が高齢者や障害者、保育園などを訪れてお手伝いや遊びを通してボランティアを行います。
子供にとっては遊びの延長となるため、楽しんで社会貢献活動が体験できるおすすめの方法です。
特に高齢者施設では、乳幼児の存在が施設利用者に大きな癒し効果を生むとされています。
また、家庭内で孤立しがちな育児期のママたちの精神的なケアにも役立ち、相互にメリットのあるボランティアである側面も。
各自治体にプログラムを運営する団体があるので、気軽に連絡してみるといいでしょう。
・ゴミ拾い
各地域で町内会や自治体が中心となって街や山、海岸などのゴミ拾いボランティアが企画されています。朝の決められた時間に活動することが多いので、休日の早寝早起きに一役買ってくれることもあります。
また、準備体操やウォーキングを兼ねる場合が多いので、軽い運動としてのメリットもあるでしょう。
・多文化交流
地域に住む海外にルーツのある人との交流を、ボランティアとして経験できるプログラムもあります。
参加者が一緒に各国のゲームや料理などを通して、お互いの生活習慣を知ります。
小さな子供がいるとなかなか海外旅行へ行くことはできませんが、知らない国の文化を学ぶことは子供の視野を広げるには大変貴重な経験です。
気軽にボランティアを通して多文化に触れられるのは、親子にとって大きなメリットと言えるでしょう。
・動物のお世話
団体の中には、猫や犬、熊などの野生動物で保護された動物をボランティアメンバーと共に飼育する活動を展開しているところがあります。
居住環境などの事情で大型ペットを飼えない家庭では、命の大切さに向き合う良い機会となるでしょう。
また、動物が好きな子供は多いため子供が主体的に取り組みやすい活動でもあります。
同世代にボランティア仲間が生まれ、休日の楽しみになっている家庭も多いようです。
・趣味を生かしたボランティアも
ハンドメイドや音楽など、ママを中心に趣味を生かした集まりを親子で楽しんでいる団体も増えています。
団体にスキルがついてくれば、体験教室を開催したりバンドを組んで施設で発表会をすることも可能です。子連れのママが集うので、自然と子供と趣味を楽しむ空気が生まれます。
子守を順番にする習慣やキッズスペースが当たり前に確保される点も、ママに嬉しいメリットでしょう。
子供がボランティアをするメリット
子供がボランティアをすることで親子が得られるメリットはいくつもあります。
ここでは多くのボランティアに共通する代表的なメリットをご紹介します。
視野を広げることができる
ボランティア活動に携わると日常生活を送るだけでは出会えない人や出来事と交流したり体験したりできます。
必然的に子供の視野を広げることにつながり、子供の世界観や物の見方を大きくすることができるでしょう。
勉強に向き合う姿勢や将来の夢に影響を与えたという声も多く聞かれます。
実際に、子供の頃のボランティア体験が今の仕事を選んだ理由、という大人は案外多いものです。
地域や社会と交流できる
特に育児中のママは家の中で子供と過ごすことが多く、知らないうちに視野が狭くなります。
社会との接点がないことを不自然に感じたりストレスになるママも多いでしょう。
ボランティアは仕事ではないため、強制されることなく自分が嫌だと思うことはしなくていい風土があります。
自分のキャパの中で気軽に参加できるため、地域や社会と交流を持ちたいと考えているママには特におすすめです。
子供の知らない一面を知ることも
日常生活では子供が自分以外の大人や同世代の子供と触れ合っている姿を案外見かけることができません。
親と子だけの交流では見られない子供の意外な一面を見られるのはボランティア活動ならではのメリットでしょう。
「シャイだと思っていたらどんどん知らない人に話しかけていた」「誰よりも熱心に活動に参加していた」など、子供の長所に気づくことができれば、日常生活でもそんな特長を伸ばしてあげることができるでしょう。
子供がボランティアをするときの注意点
ボランティア保険に加入する
ケガの多い時期の子供がボランティアをする場合は、ボランティア保険への加入を選択肢に入れましょう。
保険の適応にはいくつかの条件がありますが、認定されればボランティア活動中に追った事故などに保険金が支払われます。
保険加入を規則化しているところやスポーツ保険など活動内容に合わせた保険を用意している団体もあります。
参加したい団体があれば一度、確認するといいでしょう。
危険を伴うものは子供の成長を待ってから
ボランティアの中には森林間伐や災害地支援など、危険を伴うものも多々あります。
親がボランティアに熱心な家庭ではそうした場所へ子供と一緒に出向こうと考えるケースもありますが、幼いうちは控えるのが好ましいでしょう。
子供自身に危険が及ぶこともありますし、他のボランティア参加者に気を遣わせてしまうこともあるでしょう。
本来のボランティア活動が円滑に進むためにも、子供に合ったボランティア活動を見極める責任が親にはあるのです。
信頼できる団体であるかをチェック
街頭での募金活動や一部のNPOなど、団体の実態が見えにくいボランティアには注意が必要です。
支援のためという名目で、利用者や加入者から集めた資金を不透明に利用している事例が散見されます。
“ボランティア詐欺”とも呼べるこうしたトラブルに巻き込まれないためには、ボランティアとかこつけた不要な資金援助をしないことです。
また、団体を探す際には自治体が推奨しているものやホームページなどで活動の実態を明らかにしているものを選ぶのが良いでしょう。
子供とのボランティアにはメリットがいっぱい
いくつかも注意点を心がけて入れば、子供とのボランティアには多くのメリットがあると言えます。
幼児教育・ママの社会的交流・社会貢献など、日常生活を送っているだけでは得られない繋がりがプライスレスな喜びをもたらしてくれるでしょう。
興味がわいたら、自宅近くの団体をネットで探したり、お住いの自治体へ問い合わせてみるのがおすすめです。
想像以上に多くの団体が、有意義な活動しているものです。