子供のやる気はどうやって芽生える?親がしていいこと・ダメなこと

特別記事

赤ちゃんの時からやる気の塊である子供たち。

触れたい、動きたい、歩きたいと大人顔負けのやる気で、どんどん成長してくれます。

幼児期以降はチャレンジすることが複雑で多様になり、大人のサポートが必要な場面も増えていきます。

今回は、そんな親のアプローチについてご紹介します。

子供のやる気を脳科学的に見てみる


アメリカの著名な脳神経外科医のペンフィールドは、脳のやる気は体の動きと関連していることを提唱しています。

人は、ゴロゴロしたり座っているうちはやる気が出ないのだとか。

体を動かすことで脳が活性化し、次第にやる気が出てくると示しています。

例えば、子供に勉強をさせたい時を例にとってその手順を見て見ましょう。

何か書かせてみる

まずは、落書きなどどんなことでもいいので鉛筆を持って何か書かせてみましょう

手が動くことで脳が働き始めます

やる気に関わる脳の部位である「側坐核」と呼ばれる部分が手の動きによって刺激されるためです。

「落書きする?」などと声かけをして、真っ白な紙を手渡してみるのが良いでしょう。

todoリスト化

働く大人なら誰もが用意するtodoリストは、子供のやる気を起こすのにも使えます。

すべきことが多ければ多いほど、子供の脳は混乱しやる気を削いでしまいます。

「やりたくない」と一度感じてしまうと、そこから脱出するのは至難の技

すべきことを親が一緒に話して整理してやることで、やる気が落ちるのを防ぎましょう。

「勉強をする」ではなく、「漢字ドリルの○ページと算数の○○をやる」といった具合に、すべきことを簡素化してあげるのもポイントです。

大人同様、今すべきことが簡素化されてわかりやすく必然的にやる気もわいてきます。

低学年の子供であれば、todoリストをクリアしていくごとにはなまるマークやお気に入りのシールなど“ご褒美”がもらえるルールづくりも効果があります。

ルール化する

「晩御飯までに宿題を済ます」「○○したらおやつを食べる」など、勉強をするタイミングを生活の中でルール化するのも方法です。

脳はルールに慣れると物事を習慣化することができます。

“それをしないと気持ち悪い”という感覚を覚えることで勉強を“好き・嫌い”以前のものにしてしまうのです。

初めのうちは「勉強をすればおやつが食べられる」など、ご褒美の要素を含めると子供が自主的に勉強に取り組んでくれるでしょう。

子供のやる気を芽生えさせるために、親がしていいこととダメなこと


前章では、勉強を例にとって脳科学的な知見から子供のやる気を起こさせる方法をチェックしました。

続いては、勉強に止まらない子供のやる気を芽生えさせる方法について、親がすべきアプローチとNGなものとに分けてご紹介します。

やる気を起こさせる親のアプローチ

・目標は自分で決めさせる

勉強に限らず、子供は成長に合わせて様々な目標をクリアする必要があります。

自分の意思を主張できるようになった頃から、自分で目標を決めさせるようにしましょう

目標を紙に書いてクリアできたらシールを貼るなど、年齢に合わせたご褒美を設けると、やる気がアップすることが多いです。

・努力する姿を親が認める

子供にとって親が喜ぶ姿は何より嬉しいものです。

自分が頑張ったことで親の喜ぶ姿が見られれば、さらに頑張りを続けようと思うのは大人にも分かる気持ちでしょう。

小さなことから大きなことまで、子供の努力する姿を見逃さないように大きく喜んであげたいものです。

・やる気が出た時にだけ「がんばれ」を使う

やる気が出ていない状態の子供へ「がんばれ」と繰り返すのは逆効果

子供の心には届きません。

親からの応援がプラスに働くのは、子供のやる気に火がついた時。

子供の心の変化を見落とさないようにしたいものです。

・褒めてから注意する

幼いわが子を見ていると、色々と注意したくなるのが親のサガと言えるでしょう。

しかし、親の一方的な意見で注意だけしていては効果が薄いです。

効果的なのは、褒めて子供の注意をこちらに向けてから注意すること

注意の際にはいけないことを羅列するのではなく、親の体験談や第三者の意見など子供が冷静になって聞ける情報を伝えるのが効果的です。

・子供と一緒に興味を持つ

自分の興味のあることに親も関心があるのかないのか、子供は一瞬にして見極める能力を持っています。

同じことに同じように興味を抱いてくれる親には信頼感がわき、一緒に努力しようと感じてくれるものです。

「子供の興味を持つことなんてつまらない」と決めつける前に、子供と同じ目線に立って興味のアンテナを張ってみましょう。

避けるべきNGな親のアプローチ

・脅迫する

忙しい家事と育児に追われている親であれば、必ず使ったことがあるのがこちらの方法。

脅迫と聞くと大げさに聞こえますが「勉強しないとおやつ抜き」とか怒るまでのカウントダウンなどは、忙しい時の常套手段になっている人もいるでしょう。

しかし、脅迫された子供にはやる気は芽生えません

行動したとしても動機は「恐怖」でしかありません。

一説によると恐怖を感じている子供の脳は思考力が停止しているため、成長が止まっているのだとか。

・比べる

友達やきょうだい、もしくは親が同世代だった頃と比べることも避けるべきアプローチです。

「○○ちゃんはできているのに、どうしてできないの?」と声掛けされたら、誰だって辛くなるのは容易に想像できること

しかし、答えのない模索が続く子育て中には、隣の芝生は青く見えるもの

そのため多くの大人がやってしまいがちなアプローチ方法でもあります。

子供のやる気を大きく削いでしまう危険性もあるため、絶対に避けたい伝え方だと言えるでしょう。

・決めつける

「子供は○○して当たり前」「みんなやっている」と頭ごなしに決めつけるのもやる気を削ぐアプローチです。

子供だからと甘く見ずに、どうしてそれをしなければならないか丁寧に説明してみましょう

自分の生活が少し楽になったり、子供の興味があることにつながっていれば、子供も自ずと達成したくなるものです。

子供なりにでも理解し納得したことであれば、やる気を持ってチャレンジしてくれます。

・人格を否定する

目の前のことをしないからといって「怠け者だ!」「弱虫だ!」などと人格を否定するような言い方は絶対にNGです。

子供の成長に何より重要なのは、自己肯定力ですが、こうした言い方はやる気どころか自己肯定力すらも奪ってしまいます

スポンジのように吸収力があり感受性が豊かな子供の心に、親からの否定的な言葉はいとも簡単に吸い込まれてしまうので注意が必要です。

・辱める

子供の自尊心を大きく削いでしまうもう1つのアプローチが、辱めること。

「そんなことしたことがない」という親の声が聞こえてきそうですが「○○しないことお父さんに言うよ」とか「先生に明日言うからね」と言う言葉を、一度は使ったことがありませんか?

自分の苦手を誰かに晒されるのは非常に屈辱的なことです。

子供のやる気は親次第!?


全ての子供は生まれながらにして驚くべきやる気を持っています。

そんなやる気の芽を育むのも、摘み取ってしまうのも親次第と言えるかもしれません。

子供と向き合っている最中に冷静になって「自分が言われてやる気がわくか?」と考えてみましょう。

効果的なアプローチを少しずつマスターして、子供のやる気を伸ばしましょう。

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