幼児教室の服装について悩んだことはりますか?
幼児教室とは、乳幼児期の子供に適切な教育的アプローチを与え、可能性を伸ばすことができる民間が経営する教育施設のこと。
一昔前は幼稚園や小学校の受験を目指すごくわずかな家庭のみに利用されていた場所でした。
ところが、幼児教育熱の高まりを受けて、最近では様々なエリアで幼児教室を見かけるようになり、利用している家庭も増えています。
今回は、そんな幼児教室へ通うための母子の服装についてご紹介したいと思います。
幼児教室に行くための服装とは?
そもそも幼児教室は何をするところ?
幼児教室とは、0歳から6歳までの未就学児を対象に様々な教育的アプローチを施す教育施設をさします。
ある分野の技術取得や練習を通して精神的な鍛錬を積む「習い事」や受験対策などを目的として“勉強”に取り組む「塾」と異なる点は、幼児教育に教育アプローチの主軸がある点でしょう。
実践される教育法は各幼児教室によって異なります。
ほとんどの教室が、著名な教育者が作り出した幼児教育メソッドや教室が独自で開発した教育アプローチを実践します。
幼児教室によっては、教室の中で行う室内クラスの他に幼児教室に併設されている庭や公園などで行う室外クラスが用意されている場合があります。
以下は、代表的な幼児教室の実践内容です。
室内クラス
教室が用意している教材を利用した学びが中心となります。
カードや知育グッズなどを多用して、低年齢の子供たちが飽きてしまわないような工夫がなされています。
手先をたくさん動かす学びやクラス内で体を動かして体得するアプローチも施されるため、華美な服装は子供の学びの邪魔になる可能性があります。
また、リトミックなど体を動かすことが幼児教育の中心とされている教室では、シンプルで動きやすい格好が好ましいと言えるでしょう。
室外クラス
幼稚園や小学校受験を目的に開設されている幼児教室の多くでは、幼児教室の庭や公園などで外遊びをしながら幼児教育を実践するところもあります。
これは、受験科目の中に「集団行動」と呼ばれる外遊びでの子供の活動を見る科目があるためです。
体操服やジャージなど、教室からの指定がある場合もありますが、指定のない場合は子供が外で動きやすくかつ汚れても大丈夫な服を選んでおく必要があるでしょう。
先輩ママと専門家に聞く!幼児教室での最適な母子の服装とは?
前章では、幼児教室の活動内容ごとに最適な幼児教室での服装をご紹介しました。
以下では、実際に幼児教室に自分の子供を通わせていた先輩ママの声から、幼児教室での最適な母子の服装について確認してみましょう。
小学校女児のママ:小学校受験経験あり
「子供は、ハンカチとティッシュが入るように必ず両ポケットがついた服が基本です。
また、女の子なら下着が見えてしまわないように紺色の上履きパンツを履かせることを忘れてはいけません。
また、子供同士が引っ張るなどして危険なため、フードや大きな装飾がついた服装は避けるべきだと言えるでしょう。
母親の服装は落ち着いた印象を与えるもので、不快感が出なければ問題ないと思います。
私が通わせていた教室では、化粧やヘアセットをしていないママはいなかったので、服装以外の身だしなみもある程度整えていた方が良いと感じました。」
幼児のママ:幼児教室体験者
「保護者の服装ですが、私が通う幼児教室では10人中2人がスーツを着ておられます。
その他の方はまさしく十人十色ですが、シンプルな格好の方が多いです。
中にはTシャツにジーンズなどラフな格好の保護者の方もおられますが少数でしょう。
個人的には保護者の格好については人それぞれなので、気にすることはないと思います。
受験シーズンが近づくと、教室の指導で親子ともに面談の格好がアドバイスされます。
面談時の服装で幼児教室へ通うことが必要になる時期もあるので、そうでない普段の幼児教室では日常生活の延長となる服で問題ないと思います。」
幼児教室「ジャック幼児教育研究所」ブログより
「以前、学習院の元初等科長の川島優先生が「初等科だより」の中で、『「外観ではなく中身で勝負」は、大人の世界のせりふです。
子どもには関係ありません。子どもの場合、外観と中身がほとんど一致するからです。
外観と中身は相互作用があり、子どもは特にその影響を受けやすいからです』と述べられていましたが、私はこのご意見に全面的に賛成です。
子どもの内面を変えたいと思ったら、まずは形から入ることが一番の近道であることを、私は経験上知っているからです。
そこで、教室に行くときには、しっかりとした子に見える服装、すなわち、親子で入試本番に近い服装でいらっしゃるようにしてみてはいかがでしょう。
大人が、Tシャツにジーンズのときと、きちっとしたスーツを着ているときとでは、立ち居振舞いが自ずと違ってくるのと同じように、子どもも自ずとその外観に相応しい態度を取るようになっていくものだからです。
もちろん、服装だけではありません。
ハンカチやティッシュも自分で携帯し、手を洗ったらハンカチで拭き、たたんでしまうことや、汚れたらティッシュを出して拭き取るといったことも、普段から習慣づけておくことが大切です。
試験の日だけ「お行儀良くしなさい」と言ったところでできるわけがありません。
要は、日頃からしっかりと躾をし、いつでもきちんとした態度をとれる子どもに育てることが、何と言っても一番重要なのですから。」
引用元:ジャック幼児教育研究所
先輩ママと専門家の両意見を確認しましたが、実際の現場の様子を知るママからは「保護者の服装はさほど気にしなくていいのでは?」という声が多くみられました。
一方で、子供の服装については、下着を見えないように考えたり、ハンカチ・ティッシュを自分で携帯させるなど、気にする点がいくつかあるようです。
また、ジャック幼児教育研究所のブログとして寄稿された文章では、学習院の元初等科長という幼児の受験の専門家の立場に意見を参考に思いが綴られています。
その中では、子どものみならず保護者もしっかりした服装で普段から幼児教室に通うべきという意見が論じられています。
それぞれの家庭の考え方にもよりますが、受験を目指している家庭でかつ幼児教室の効果を最大限得ようとするならば、親子ともにある程度しっかりとした服装で幼児教室へ通うことが望ましいと言えるでしょう。
幼児教室へ通う際の服装を考えるにあたって大事なこと
本来、子供は体や心を目一杯使って、自由に動き回りたいものです。
しかし、幼児教室をはじめ受験やそれに伴う勉強などは、大人の都合で子供の自由を拘束することになります。
もし、受験を意識した格好で幼児教室へ通うことを決めたら、どうしてママやパパがそう考えるのか?どうしていつもとは違う服を着るのはなぜなのか?について、子供が納得いくまで話してみてください。
服装は子供の人生を考える上での一要素にすぎませんが、そこから見える子供の未来や家庭の教育方針をしっかり子供へ共有し、子供の意見に耳を傾けることは、何よりの幼児教育になると言えるでしょう。
まとめ
今回は、幼児教室へ通う際の子供と保護者の服装についていくつかの意見をもとにおすすめの考え方をご紹介しました。
服装に関してはそれぞれの家庭で考え方はあるものの、ある程度しっかりした服装にしつつ、動きやすく汚れても大丈夫なものを選ぶと良いでしょう。
また、一例としてジャック幼児教室研究所の考え方もご紹介しましたが、これも幼児教室ごとの方針で変わる部分はあるはずですので、お子さんを通わせる教室に聞いてみるのが良いでしょう。