子供にテレビを見せるのはいつから?影響や注意点について

子供を授かり日常生活がスタートすると多くの保護者が疑問に思うのが「子供にテレビはいつから見せる?」というもの。

先に「いつから」に対する答えをお伝えしてしまうと、3歳からが良いと言われています。

これは日本小児科医会が提言しており、2歳以下の乳児にテレビを見せると、ママやパパと顔を見て接することが減り、自分で考えるプロセスが減るのだそうです。

その結果、思考・理解・記憶力に遅れが出ると言われています。

しかし、3歳まで全くテレビを見ないでいるのは難しいですよね。

良くないとわかっていても、忙しい家事と育児の日々ではついつい使ってみたくなる代物でもあります。

そこで今回は、子供にテレビを見せる時期やその影響、注意点をご紹介します。

特に注意点をよく読んで、その上でお子さんにテレビを見せる時期について考えてみてください。

子供にテレビを見せることへの科学的な検証


アメリカでは1950年ごろ、日本では70年代に入ってから始まったのが、テレビ視聴が子供に与える影響についての研究です。

研究のスタートは古くから続くように思われがちですが、正確な統計学やコンピューター解析の技術が用いられるようになったのは最近で、大規模な研究は2000年に入るまでなされていませんでした。

イギリスでは、約2万人の子供を対象に、日本ではおよそ1200世帯の家庭を対象に研究が進められました。

いずれの調査でも「テレビ番組内容」「テレビの視聴時間」という2つの観点から様々な調査が行われています。

以下は、各調査から判明した事実です。

・子供の年齢にふさわしい教育内容的な番組であれば、子供の言葉の発達を促したり、学校の成績を上げたりするポジティブな影響が出る
・反対に暴力的もしくは性的な内容であれば子供が暴力的になるなど、ネガティブな影響が出る
・テレビの視聴時間の長さが乳幼児の発達に及ぼす影響は今のところは認められていない
・会話の道具にするなど家族のコミュニケーションツールとして使用するなら、悪影響は出ない

最新の研究では上記のように、番組内容を選んで子供にテレビを視聴させる限りでは、テレビの視聴が子供に悪影響を与えることはないとされています。

あくまでも、乳幼児の言葉や感情の発達を促すのは、親や兄弟姉妹とのコミュニケーションとされているので、そうした時間を削ってまでテレビを視聴させることはおすすめできません

この事実を踏まえた上で、テレビが子供に与えるメリットについてさらに知見を深めてみましょう。

テレビが与えるメリットとは?


子供の成長に悪影響が論じられることの多いテレビ視聴ですが、メリットがあるのも事実です。

ここでは、テレビが子供に与えてくれるメリットをご紹介します。

世界に関心が持てる

ニュースや世界の状況を伝える番組を見ることによって、日本のみならず世界について知見を広めることができます

普段の生活でリアルな世界の状況を知ることは難しいですが、プロの番組制作者が作り上げた世界各国を取り上げる番組からは、リアルで魅力的な世界の実情を知ることができます。

友達や家族との話題が作れる

年齢が上がるにつれて、クラスや友達間でテレビ番組の話題が出るようになります

友達との話題つくりのためにテレビを見せることに抵抗のある保護者もいるかもしれませんが、自分たちが幼かった頃を少し思い出してみてください。

友達との会話は学校での貴重な楽しい時間です。

そんな会話で盛り上がれることは、子供にとっての最高の癒し効果となるはずです。

また、家族間での話題にテレビ番組が取り上げられることも珍しいことではありません。

テレビで知ったことについて議論を交わし、学びを深めることもできるでしょう。

将来の夢の参考になる

ドラマやドキュメンタリーなどでは、様々な職業を垣間見ることができます

テレビで知った職業に興味を持ち、その後学びを深めて実際にその職に就いたという人は数え切れないほど存在します。

テレビが将来の夢のきっかけになってくれることは珍しいことではありません

家事や仕事が進む

こちらは、直接的にテレビが子供に与える影響ではありませんが、子供がテレビ番組に集中していると親の家事や仕事が進みます

集中して親が仕事を片付けられれば、子供とコミュニケーションをとる時間が増えるので、間接的に子供がメリットを享受できると言えるでしょう。

子供にテレビを見せる時の注意点とは?


ここまで、テレビが子供に与える影響やメリットについて論じてきました。

最後に、よりテレビと子供との関係を良いものにするために、子供にテレビを見せる際に親が注意したいポイントをご紹介します。

その1:長時間視聴を避ける

ある研究では、1日4時間以上にわたってテレビやビデオを見た幼児は、4時間未満の視聴だった子供に比べると、発語の時期が遅れる率が高かったという結果が出ています

子供が直接テレビを見ていなかったとしても、テレビがつきっぱなしの環境下で育った子供でも、同様の結果が出ています。

子供の言葉の発達には、親子のコミュニケーションが重要な役割を果たしていますが、テレビがついているとどうしても親子の会話や交流が減少してしまいます

仮に、テレビ越しに会話を持ったとしても、テレビを着けずにコミュニケーションを図っている時以上に、密な交流は測れません。

この調査結果からもわかるように、子供が長時間テレビを視聴することは、発達に大きな影響を与えると言えるでしょう。

その2:子供を一人でほったらかしにして見せない

子供にテレビを見せておくと、驚くほどに家事や仕事が進むものですが、だからと言って子供を部屋に一人ぼっちにしてテレビに張り付かせておくようなことは避けましょう

先ほどご紹介した長時間視聴に繋がりますし、液晶画面の近くでの長時間視聴が続いたり、子供には不適切なコンテンツを視聴することに繋がります

また、乳幼児など幼い子であればテレビ裏の配線を触るなど、視聴以外の危険性も考えられます。

その3:食事中はなるべく見せない

ママと子供だけなど、少人数での食事が頻発する現代の日本ですが、「物静かだと寂しい」と感じてテレビをつけるのはおすすめできません

どうしてもママが辛いというとき以外は、なるべく食事中はテレビを消すようにしましょう

食事中に会話をすることは、唾液の分泌を促し消化を助けるとされているほか、貴重な親子のコミュニケーションの場でもあるためです。

また、子供がテレビに釘付けになりながら食事を進めていると、食事に集中することができないため、十分な食事量を摂れないという危険も孕んでいます

その4:子供部屋にはテレビを置かない

長時間視聴や子供のみでの視聴を避けるためにも、子供部屋にはテレビを置くのを避けましょう

年頃になると子供が自分の部屋にテレビを置くことを望むようになりますが、親の管理が行き届かない子供のプライベートな空間にテレビを置くことは様々な面で危険です。

代わりに、リビングなどに置かれている家族全員が視聴可能なテレビには利用のルールを定めるようにして、子供もテレビを楽しめる環境を作ることがおすすめです。

その5:家庭でテレビに関するルールを決める

「連続で見るときは1時間まで」「2時間続けて見るときは間に休憩をとる」「テレビを見る位置はここ」など、テレビに関するルールを家族で守るようにしましょう

子供のためのルールですが、親も同じルールを守ることで子供がスムーズに守ってくれるようになるでしょう。

ルールを守って、テレビのメリットを享受しよう


テレビは子供への害を論じられることが多いですが、メリットのあるツールでもあります。

実世界では見ることが難しいような景色を見せてくれたり、将来の夢につながるヒントを得られることもあるでしょう。

家族でルールを守りテレビの良い面を享受したいものです。

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