幼稚園での教育とは?何を学ぶの?効果や幼稚園の選び方をご紹介!

  

乳幼児を抱える専業ママやパパが気になり出すのが、幼稚園の存在ではないでしょうか。

ずっと家で家族だけで過ごしていた子どもも、公園や支援センターなどでお友達の様子を見ると興味を示すことが出てきます。

また、幼児と暮らす中で社会性を身につけさせたいと親が強く感じることもあります。

幼稚園に入れるとどのような効果があるのでしょうか。

また、幼稚園が実施する幼児教育の内容やその意義はどのようなものなのでしょうか。

幼稚園での教育とは?


まず初めに「幼稚園と保育園の違いは?」と疑問を持つ保護者の方に向けて、簡単に違いをご説明します。

まずは、幼稚園は文部科学省が、保育園は厚生労働省が管轄しているという大きな違いがあります。

また、運営される目的にも大きな違いがあり「教育」に主眼を置いて運営される幼稚園に対し保育園では「福利厚生」を目的に運営がなされています。

特に、保育園でしか預かることのない3歳までの乳幼児に対しては、仕事や家庭の事情で家庭内での育児が難しい保護者に代わり、基本的な生活習慣の教育や指導をおこなっています。

また、最新の国の方針では共働き家庭の急増の背景を受けて、3歳児以降の幼児に対しては保育園でも幼稚園でも指導要領が全く変わらなくなるような決定がなされたことにも、注目しておくべきだと言えるでしょう。

ここでは、幼稚園でおこなわれている教育についてご紹介します。

もちろん、各園によって教育方針や強みが異なるため一括りにはできないですが、広く一般的に幼稚園でおこなわれている教育内容をご紹介します。

3歳

生活面では身支度ができ片付けや自分のことが自分でできる力。

トイレで用が足せたり歯磨きや洗顔、手洗いができるように教育します。

言葉では、自分の名前・年齢・簡単なあいさつ・返事ができるように指導されます。

その他にも学習用要素の強い幼稚園では、1〜5の数字が言えるように指導したり、折り紙やハサミなどの工作道具の使い方、簡
単な図形をクレヨンで書けるようにするなどを目標に掲げるところもあります。

4歳

生活面ではお箸が使えるようになり、衣類がたためることを目標にします。

言葉では誕生日を答えられる、自分の気持ちを言葉で表現し、話し相手の目を見てコミュニケーションが取れるようになることが目標です。

学習面では物語の読み聞かせに集中することができること、順番を記憶すること、10まで数えられるようになることなどを目標とする園もあります。

工作道具もはさみや糊、テープなどが使えるようになります。

5歳

生活面では先生が指導した時間内には立ち歩かずに食事ができる、簡単な掃除をすることができる、などを目標に指導されます。

言葉では住所や電話番号、簡単な敬語が使えるようにします。

学習面では簡単な足し算や引き算ができ、文房具なども使えるようになります。

幼稚園で学ぶことが重要であるわけ


幼児期にある子どもたちは、大人が想像する以上に様々なことを猛スピードで吸収しています。

この時期に与える教育の重要性は、幼児教育の専門家ならずとも様々な研究者の間で立証されているほど大切なものです。

例えば、子ども同士遊ばせているだけで大人顔負けのコミュニケーション力を培い、しっかりと交流できるようになりますし、縄跳びや鉄棒遊びなども正しい指導が為されれば、ほとんどの子どもができるようになると言われています。

習い事をさせている保護者の中には、実に様々なことを短期間で覚えることに驚く人も少なくありません。

このように、幼児期の子どもたちに与える教育は、それ以降の年齢でおこなうそれよりも、効率がいい点が幼児教育の重要さ、ひいては幼稚園で専門的な教育を受けることの重要性と言えるでしょう。

また、忘れてはいけないのがこの時期に培った能力は、これからの人生を生きる上で重要な能力の基礎となる点です。

効率よく吸収できる力がある時期に、人生を支える基礎となる能力を育むのが幼稚園と言えるでしょう。

幼稚園の中には、小学校入学以降に続く学習のベースとなる力を養う「勉強系」に力を入れているところと、子どもの個性を伸ばすことに力を入れる「のびのび系」があると言われています。

都市部を中心に“お受験”などと言われる小学校受験を目指して幼児教育を進めるのが前者、様々なオリジナルの教育メソッドを用いて幼児の能力開発に挑戦しているのが後者と捉えることもできるでしょう。

近年では、前者への入学希望者が増えていることがよく話題になったりもしますが、家庭の教育方針や子どもの個性をよく観察し、最良の幼稚園へ入学する必要があると言えるでしょう。

幼稚園の選び方や後悔しないためのポイントは?


ここまで幼稚園における教育内容やその重要性をご紹介してきましたが、では一体どのように考えれば良い幼稚園を選ぶことができるのでしょうか。

まず初めに注意しなければならないことが、幼稚園が義務教育ではないということ。

そのため、自治体などから案内が来ないので、保護者が自ら調べたり申込みをするなど、動く必要があります。

毎年、9月ごろから幼稚園見学が始まり、10月以降に順次、説明会や願書の配布が進められることが多いので覚えておくようにしましょう。

人気の幼稚園の中には、2歳から始まる「プレクラス」に参加していなければ入園時の審査に落ちてしまうところもあるようなので、子どもが2歳の誕生日を迎えるあたりには、幼稚園選びを始めなければならないことを覚えておきましょう。

では、気になる幼稚園の選び方ですが、以下に挙げるような点を説明会や見学会で把握する必要があります。

  • 通園手段:親の送迎・園のバス
  • 昼食:何歳から必要か、必要な場合は給食かお弁当か
  • 教育方針:教育目標やカリキュラム
  • 延長保育の有無:延長保育制度はあるか、ある場合その内容
  • 費用:保育料の他に、願書やその提出料、入園料、備品、延長時の保育料など
  • 行事:年間行事と保護者の関わりのレベル
  • PTA:保護者の負担の程度
  • 家庭の中には、園のバスによる送迎があるため自宅からかなり離れた幼稚園の利用を決定したものの、毎日の通園で子どもが疲れ切ってしまい、自宅近くの幼稚園に入れ直したという経験を持つ人もいます。

    たかが通園手段と侮ることなく、具体的な毎日の生活リズムを紙に書き出すなどして、じっくりと考慮しましょう。

    他にも、幼稚園選びに向けて家庭で進めておくべきことについて、ポイント別にご紹介します。

    1:「家庭の教育方針を話し合う」

    最も重要なのが、こちらのポイント。

    乳児期にはさほど教育方針について意識しなかったという人でも、多彩な教育方針が展開される幼稚園を選ぶ際には、今一度、家庭で教育方針をすり合わせる必要があります。

    幼児期から小学校以降の学習を意識して力を入れるのか?

    小さい間は学習の教養はせずのびのび育てるのか?

    など、両親がそれぞれの考えを共有する必要があります。

    家庭の教育方針が固まって入れば、幼稚園選びがスムーズに行くことが多いので、ぜひ初めにおこなってみてください。

    2:「家族のライフプランを検討する」

    子どもは何人作るのか?

    それぞれにかける教育費用は?

    など、ライフプランの内容によっても選ぶ幼稚園は変わってきます。

    具体的には、学費がかさむことの多い私立に入るか?

    習い事は何歳からどれくらいさせるのか?といった点です。

    3:「見学会には家族揃って参加する」

    可能な限り、幼稚園の見学会には家族揃って参加するようにしましょう。

    先生とのコミュニケーションの具合や、園の雰囲気など、ママ一人では感じなかった疑問点も、パパがいるとチェックすることができます。

    全ては、子どもが安全かつ快適な毎日を送れるようにするためです。

    平日開催のことも多いですが、パパはなるべくお仕事の調整をつけて責任を持って参加するようにしましょう。

    幼稚園選びを機に、家庭で教育について考えてみる


    幼稚園選びは、家庭での教育方針を考える最良のきっかけです。

    幼稚園をゴールに、どんな大人に成長して欲しいのかを逆算すると、子どもに施す教育内容や費用、毎日の声かけまでもが変わるかもしれませんね。