瀧 靖之(たき やすゆき)/東北大学加齢医学研究所教授。医師。医学博士。1970年生まれ。1児の父。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。『16万人の脳画像をみてきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)は、10万部を突破するベストセラー。最新の脳研究をふまえた「科学的な子育て法」を提案。
例えばその親が図鑑を買い与えて、それで終わりで良いのかといったら、決してそのようなことはありません。
むしろ、それからが重要です。
子どもは、親の色々な行動を見ながら能力を獲得します。
例えば、言葉を覚えることや社会的なマナーや、体の動かし方などです。
子どもは「模倣」によって能力を獲得します。その点は非常に重要です。例えば、子どもに図鑑を買い与えて、親は家で寝転がりながらテレビを見ていて良いのかというと、そのようなことはありません。
やはり、子どもに何かをさせてあげたいとなると、むしろ頑張るのは子どもではなく親だと考えています。
親こそが、楽しく図鑑見など、水族館や野山など色々なことに興味を示し、それを子供たちに見せてあげると良いでしょう。
そして親子一緒で行うことこそが、子どもがそのようなことに興味を持つ一番重要なことでしょう。
ですので、子どもに良い教育を施したいと思うなら、子どもに何をやらせるのではだけではなく、親が努力をしている姿を子どもに見せたり、楽しんでいる姿を見せたりすることが大切でしょう。
そして、親子一緒で楽しむことこそが重要だと考えます。
親の好奇心の重要性
親が好奇心を持つことは、とても大事です。
親が好奇心を持っている姿を子どもたちに見せることで、子どもたちも「世の中ってこんなにおもしろいんだ」と好奇心を持つきっかけになるでしょう。
だから、これこそを本当に大切です。
親が好奇心を持つと何が良いかというと、当然1つは、子どもの好奇心を芽生えさせてあげるきっかけになるということです。
そして、もう一つは(私は認知症予防を研究していますが)「知的好奇心」を持つことは、認知症リスクを下げる非常に大きな要因であるということが言われています
まさに、一石二鳥でしょう。
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1970年生まれ。1児の父。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。
東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。
脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。『16万人の脳画像をみてきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)、『生涯健康脳』(ソレイユ出版)は、10万部を突破するベストセラー。最新の脳研究をふまえた「科学的な子育て法」を提案し、その中でも図鑑を子どもの脳を一番のばすツールとして推奨している。また、そのハウツーは、さまざまな教育系メディアにも取り上げられ、話題となっている。
<主な幼児教育関連著書・監修書籍>