大坪 信之(おおつぼ のぶゆき)/株式会社 コペル 代表取締役。福岡大学人間関係論非常勤講師。一般社団法人徳育学会会長。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。2児の父。1963年福岡県生まれ。大学卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社にてシステム開発や営業業務に従事する。自身の子育て中の経験から幼児教育に興味を持ち、1994年に徳育教室(現コペル)を設立。幼児教室コペルの運営を通じて、子どもの心の教育を志し、様々な研究に取組んでいる。全国各地で子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動なども多数実施。
子どもの「やる気の引き出し方」についてお伝えしたいと思います。
やる気は、スタートではなく、一つの結果です。例えば、飛び箱を3段までしか飛べなかったのに、4段を飛べるようになると「やったー!」と、次の段も飛びたくなりますよね。
それは、チロトロピンとダーパミンというホルモンが出ているからです。
ポイント.1やる気の原理を理解する
それは非常に心地良いので、飛び跳ねたくなります。
しかし、再び4段を飛んでも、チロトロピンとダーパミンは出ません。
だから、次に5段を飛ぼうとします。そこには子どもが、あの「やったー!」という気持ちを、もう一度味わいたいからです。
これが「やる気」です。
つまり、一度良いホルモンが出ないと、やる気はでません。
ポイント.2ムリにやらせない
子どもは「これをやりなさい」とムリに訓練させられると、ノルアドレナリンが出て、逃げたいというホルモンがでます。
それは、行動を難しくします。
ポイント3否定的ではなく肯定的な言葉を掛ける
それよりも、褒めてあげればドーパミンが出ます。
だから、そうなれば、もう一度心地良いホルモンが欲しくなり、やろうとします。
ポイント4「良いホルモン」が出るように導く
つまり、やる気を引き出すことは、その良いホルモンがでるように導くことです。
否定的な言葉を使ってもいいホルモンが出ません。だから、とにかく褒めていくことが必要です。
ポイント5「自分はすごい!」と思わせる
児童心理学者は、幼児期にその子が自惚れることができれば最高だと言っています。
「自分ってすごい!」と思わせてあげることが全てのスタートです。
イルカは、人間を同じくらいの脳があります。左脳が発達していないので、ちょうど人間の幼児のような生き物です。
そのイルカに芸を教えるトレーナーは、芸を教えるのに一つだけポイントがあると言っています。
イルカが失敗したときに失敗したメッセージを送ると、失敗するイルカになるそうです。
だから、イルカが失敗したときは「見ていなかったフリ」をするのがポイントのようです。
そして、上手くいったら褒める。
褒めることによってしか、イルカに芸を教えることはできないということです。
そのようなこともあり、あえて「褒める状況」を作ると言います。
棒を飛び越える芸を教えるときは、棒をプールの底に沈めて、そこの上を泳いだだけで褒めることから始めます。
イルカに「カンタンだ」というメッセージを送ります。だから、イルカは棒が上がっていってもカンタンだと思い、飛べるようになります。
このように、褒めて育てていくことは非常に重要なことです。
大坪信之氏インタビューの完全版はコチラ
大坪 信之(おおつぼ のぶゆき)/
株式会社 コペル 代表取締役。福岡大学人間関係論非常勤講師。一般社団法人徳育学会会長。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。
2児の父。1963年福岡県生まれ。大学卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社にてシステム開発や営業業務に従事する。自身の子育て中の経験から幼児教育に興味を持ち、1994年に徳育教室(現コペル)を設立。幼児教室コペルの運営を通じて、子どもの心の教育を志し、様々な研究に取組んでいる。全国各地で子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動なども多数実施。
<主な幼児教育関連著書・監修書籍>