他の子供よりお話し上手だったり、大人が驚くほどの記憶力を持っていたり。
子供の才能に触れると「IQはどのくらい?」と気になり始める保護者の方は多いです。
今回は、そんな保護者に向けて簡単に子供のIQを図れるテストをご紹介します。
子供向けIQテストとは?
そもそもIQテストって?
IQは、Intelligence Quotient の頭文字をとったもので、日本語では知能指数と呼ばれています。
数字で表した知能検査の結果のことを指しますが、点数が高いほど知能が高く、低いほど知能が低いことを表します。
知能指数を算出する方法には「生活年齢と精神年齢の比」を基準とした方法と「同年齢」を基準とした方法との2パターンがありますが、現在は後者の方がよく使われる傾向にあります。
また、「言語生知能検査」と「動作性知能検査」など細かな検査を行えるテストも存在します。
「同年齢」を基準としたテストでは、同年齢集団内での位置が相対的に評価されます。
入学試験合否予測システムに使われている「偏差値」で親しみが深い同システムでは、中央値と標準偏差によって数値が算出されます。
中央値は100、標準偏差は15前後で定義されており、100に近いほど出現が高く、100から上下に離れるほどに出現が減っていく傾向にあります。
85〜115の間に人口のおおよそ7割が集まっているとされており、70〜130では95%の人が集まっていると言われています。
50〜70は軽度知的障害、35〜50では中度知的障害、20〜35では重度知的障害、20未満は最重度知的障害と定義づけられています。
子供向けIQテストとは?
子供向けIQテストは、幼児教室や幼稚園で受けることができます。
簡易なものであれば無料でパソコンやタブレット端末を使用して実施することができます。
対象年齢は2歳からと早く、幼児が取り組めるように親しみのあるイラストを使用したゲーム感覚で取り組めるものが多い点が特徴です。
子供にIQテストを受けさせるときに注意したいこと
・子供のやる気を確認する
どれだけIQの高い子供でも、やる気が出ていないときに受験させてはいい結果が出ません。
お腹が減っていたり眠たいとき、グズグズして機嫌が悪いときは避けるようにしましょう。
・インターネット端末になれる
普段からパソコンやタブレット端末に慣れていない子供であれば、それらをいきなり利用してテストを行うと正確な結果が出ないことがあります。
インターネット端末を利用してテスト受験を検討している場合には、普段から端末利用に慣れさせておく必要があるでしょう。
・保護者が年齢に合わせたサポートをする
子供向けIQテストでは、文字が読めない年齢の子供であればもちろん問題中の難しい言葉がわからない子供には、保護者が問題を要約するなどのサポートが許されています。
くれぐれも、答えを導くような過度な説明は、正確なテスト結果が得られなくなるので避けるようにしましょう。
・無理をさせない
子供の知能指数を知りたいと感じるのは、保護者の素直な気持ちです。しかし、子供に無理をさせるのは禁物。
子供が嫌がったり興味を示さないときは実施を見送りましょう。
日を変えて機嫌がいいときを見計らい再チャレンジするのがおすすめです。
また、子供によってはテスト時間が長いと感じることも多々あります。
途中で辞めてしまうことも多いですが、怒ったり無理強いしたりすることなく、この場合もまた日を変えたり子供の成長を待ったりするようにしましょう。
あまりに強制しすぎると幼児期に「テストが嫌」という思いを植え付けてしまい兼ねません。
おすすめIQテスト
1:「IS日本の学校 IQ知能チェック」
様々なレビューサイトやブログで高評価を得ているのが、こちらのIQテストです。
日本最大規模の学校情報サイトである「JS日本の学校」がサイト内の1コンテツとして展開しています。
対象年齢は2歳〜12歳で、各年齢に合わせた12種類のテストが用意されています。
問題はいずれの年齢のものも全部で30問。5問ごと計6個の問題に分かれています。
・ネコの絵を表示していくつかの絵からネコを選ばせる問題
・数秒ほど表示された絵が隠されたのち、同じ絵を複数の絵から選び出す問題
・完成された図形を作るために必要となる図形を選ぶ問題
・絵があった位置を記憶する問題
・次々に表示される図形の順番を覚える問題
テスト結果
結果は、「概念」「図形」「記号」「思考」「記憶」の5分野を星の数で評価する形で示されます。また、IQの数字やテストを受けた子供の優れている点、得意とされる科目、子供に合った遊び方などを紹介してもらえます。
口コミ
「サイトが勝手に問題を読み上げてくれるので、文字の読めない3歳の息子も楽しんで取り組めます。かわいいイラストが使われているので、ゲーム感覚で楽しいようです。テスト時間は少し長いように感じますが、機嫌のいいときであれば時間をかけながらも行えます。」
2:「IQ診断 力脳」
ゲームなどのソフトを開発する会社アキュートエンターテイメントが開発したIQ診断サイトです。
問題は、「図形」「立体図形」「規則性」を中心に構成されており、答えを選択肢の中から選ぶ「選択式」が採用されています。
大人向けのつくりになっていますが、子供が実施する場合には「15歳以下」を選ぶと良いでしょう。
問題は全てオリジナルで作成されており、結果算出のために使われるアルゴリズムは、これまでの参加者データや標準偏差、平均点に基づいて作られています。
問題は全部で8問。図形問題・計算問題・平面図・展開図・仲間ハズレを予測する問題など。
テスト結果
算出されるIQは想定のもの。数値以外にも総合評価やコメント、平均点、正解率、ランキングが表示されます。
口コミ
「こちらのテストは大人も子供も内容が同じなので、かなり年齢が上の子供、少なくとも小学生に近づいていないと解くのは難しいと思います。とっても賢い子なら幼児期でもチャレンジできるかもしれません。」
3:「国際IQ Test」
アメリカ人のソフト開発者J.スティーブン氏が手がけたIQテストです。
世界中の言語に翻訳して実施することができる国際的なIQテストになっています。
そのため、数年間をかけて世界中から集められた実施者の統計的なデータをもとに結果が進化し続けている点が特徴です。
1点注意しなければならないのは、問題を解いた後に5ユーロ(日本円で約600円)が請求される点です。
クレジットカードもしくはPayPalと呼ばれる電子マネーシステムで費用を支払わなければスコアが表示されない仕組みになっています。
対象者の年齢は選べませんが、図形の問題のみのため子供もでも解くことが可能です。
途中、掛け算が必要となる問題があるので掛け算の意味を知っておく必要があるでしょう。
問題は40問です。全て図形を使用した問題で6つの選択肢の中から正しいと思うものを1つ選ぶ形になっています。
口コミ
「大人でも全て解くのに1時間程度がかかります。子供であれば集中力を考えるとかなり大きくなってからでないと続けられないと思いました。うちの子は幼稚園生ですが意味がわかるものに出会えば嬉しそうに答えますが、よくわからないものは集中力を切らしてしまい最後まで解くことができません。国際基準のテストのようなので、小学校に上がったらぜひ再挑戦させたいです。」
本格的なIQ診断は、幼児教室で
インターネット上には手軽に行えるIQテストがいくつか公開されています。子供が興味を示し、本格的にIQを確認したい場合には、幼児教室などでテストを受講するのが望ましいでしょう。