幼児教育には右脳が重要?右脳を鍛えるおすすめの教育法

  

脳には2つあり、右脳と左脳と呼ばれていることは多くの保護者の方が周知のことだと思います。

また、右脳が感性やイメージを、左脳が言語や理論を司っているということまでは、なんとなく知っているという人も多くのではないでしょうか。

近年、幼児教育の分野で注目されているのが、感性やイメージを司っていると言われる右脳の力を伸ばすこと。

幼児教育において、右脳はどれほど重要なものなのでしょうか。

おすすめの右脳を鍛える教育法とともにご紹介します。

右脳を鍛える右脳教育と全脳を鍛える全脳教育とは?

脳の力を育む教育の中には、右脳の働きに着目し右脳を集中的に育てる「右脳教育」脳全体をバランスよく育てる「全脳教育」とが存在します。

もちろん、左脳を育てることに注力する場合は「左脳教育」と呼ぶことができますが、左脳の力は人が成長する過程で自然と鍛えられるとされていて、幼児教育では右脳教育や全脳教育について着目されることがほとんどです。

ここでは、そんな右脳教育と全脳教育についてご紹介します。

右脳教育はなぜ重要か?

3歳になるまでの子どもたちは、右脳が非常に働いているとされています。

その後は左脳の力が強くなるため、この貴重な時期に適切に右脳を刺激して能力を伸ばしてあげたいと考える教育者や保護者が多いのです。

右脳が急速に成長するこの時期に、右脳教育を受けると感性が磨かれ、天才的な能力を発揮する子供が散見されます。

その能力はそれぞれによって異なりますが、音楽、芸術、語学、記憶力、集中力、直視力などの才能が開花するとされています。

人の脳は3歳までに約80%が完成するという研究結果があるほど、3歳までの脳への教育は重要なのです。

右脳教育とは?

右脳教育ではどんなことを子どもにおこなうのでしょうか。

3歳までの子どもはまだ言語能力が成熟していないため、理屈で考え処理することができません。

一方で、直感やひらめき、そして記憶する能力はとても優れているのです。

具体的には、芸術的能力、音楽的能力、リズムに合わせて表現する能力や友達や大人と目一杯遊ぶことなどによって右脳は活発に働きます。

もちろん家庭内でも右脳への教育は実施できます。

保護者と一緒に音楽や絵本を楽しみ、美しいものをたくさん見ることで右脳が発達するのです。

全脳教育とは?

一般的に優秀と言われる人は脳の中のシナプスが多いとされていますが、シナプスというのは脳全体にあるニューロン同士を繋げる役割があります。

つまり、脳の中の神経回路が多くある人ほど潜在能力を発揮することができると言えるのですが、大人になってもその潜在能力の5%ほどしか生かされていないというデータがあるほど、潜在能力を引き出すのは難しいことなのです。

全脳教育では、右脳と左脳の両方を発達させ、支え合わせることを目的とし、潜在能力へのアプローチを試みる教育法です。

全脳教育では、子ども1人1人の個性や興味を大切にし、子どもが自ら楽しめる遊びをどんどんおこなうことが重要とされています。

幼児の右脳を鍛えるのにおすすめの右脳教育の教育法


ここでは、具体的な右脳教育として多くの教育メソッドや教室で実践されている教育法についてご紹介します。

フラッシュカード

大人の手のひらサイズほどのカードに、絵や文字の描かれたカードを大量にかつ高速で見せることで、右脳の働きを活性化するやり方です。

右脳教育の基礎アイテムとして使用している教室が多いです。

フラッシュカードを続けると、語彙力、理解力、表現力そして瞬間記憶力が養われるとされています。

また、左右の脳をつなぐ回路を育てる役割もあるため、全脳教育としての効果も期待できます。

ドッツ

フラッシュカードの一種「ドッツ」は、子どもの算数力を自然な形で鍛える効果があるとされています。

1〜50までの個数が赤丸(ドッツ)で印刷されたか0度を使用し、右脳の計算力を高めることを目的としておこなわれる右脳教育です。

幼児期にこの教育法を実践した子どもたちは、小学校に上がると算数がスムーズにわかるという成果も散見されています。

絵本の読み聞かせ

実践している家庭は多いと思いますが、絵本の読み聞かせも右脳教育の効果があるとされています。

重要なことは、ママやパパの声で子どもが興味のある絵本を繰り返し読み聞かせることです。

豊かな言語力や想像力を身につけることができます。

1日に最低10冊以上の絵本を読み聞かせることが必要という専門家もいます。

積み木、パズル、ブロック、ひも遊び

右脳教育では、ゲームなどの完成されたおもちゃを与えるのではなく、積み木やパズル、ブロック、またひもを使って絵を作ったり組みひもといったおもちゃを与えることが必要とされています。

こうしたおもちゃを使用することで、空間把握能力や想像力を鍛えることができます。

覚えておきたい幼児の右脳教育のメリットとデメリット


最後に右脳教育を実践することによるメリットとデメリットをまとめてご紹介します。

右脳教育のメリット

これまでご紹介した右脳教育の説明の中にもいくつか出てきましたが、改めて、数ある右脳教育のメリットをまとめておきます。

もちろん、習得できる力には子どもによる個人差がありますが、右脳教育からはたくさんのメリットを享受できると言えるでしょう。

・様々な能力を鍛えられる

右脳教育で鍛えられるとされている能力は実に多様ですが、特に「直感力」「記憶力」「集中力」「想像力」「発想力」「語学力」「解決力」が鍛えられるとされています。

・バランスがとれ落ち着きが出る

右脳教育を続けると、バランスのとれた人間性を養うことができるとされています。

又、精神的な落ち着きが増す子も散見されます。

・絶対音感が備わる

音楽を用いた右脳教育を実践すると、幼い頃にしか養うことができないとされている絶対音感を身につけることができるとされています。

・物事の処理が早くなる

右脳教育で用いられる教育法を実践することで、頭の回転が速くなり、物事を処理する能力が早くなると言われています。

右脳教育のデメリット

様々なメリットがある一方で、右脳教育にはデメリットも存在します。

特に、間違った教育法や子どもに合っていない方法を実践することで、子どもが混乱してしまうケースがあるようです。

右脳教育を実践する前に覚えておくようにしてください。

・教育法が合わない子もいる

専門的な右脳教育の中で実践されることが多い「インプット教育」では、その方法が合わない子の中には、キレやすくなる子どもがいるようです。

・バランスを崩す場合もある

子どもの心の発達が鍛え続けられる能力に追いつかずに、バランスを崩してしまう場合もあります。

・自主性がなくなる

教育法を間違うと、大人からの強制的な訓練となり子どもの自主性を阻害する危険性があります。

・子どもが望む遊びではない

様々な教材を用いておこなわれる右脳教育では、子ども自身が本当に遊びたい遊びをおこなえていないケースも散見されます。

可能な範囲で取り入れたい、わが子への右脳教育


右脳教育の中には、専門家の力を借りないと実践できない特殊な教育法も存在しますが、絵本の読み聞かせや積み木など、家庭内で日常生活の一環として取り組めるものも多々あります。

個々のご家庭の状況や子どもの個性に合わせて可能な範囲から、幼児への右脳教育に取り組みたいものですね。

「知育型」「技能型」「ハイブリッド型」種類別で知る!おすすめの幼児教育 6選!

2018年10月1日