幼児教育とは?その内容や必要性について

未就学児への教育の重要性が叫ばれて久しい現代の日本。

では実際に幼児教育とは何を指すのか?

どんな教育が必要なのか?と聞かれると、戸惑ってしまう人が多いでしょう。

誰よりもその答えを知りたいはずの乳幼児を抱えるパパやママの中にも、詳しく知らないという人は多いです。

そこで今回は、幼児教育とはそもそも何なのか?どんな必要性があるのか?についてご紹介します。

幼児教育ってなに?


幼児教育についてネット検索すると文部科学省のページにヒットします。

以下はその中に記載されている幼児教育の範囲についての定義ですが、ひとまずの正確な定義として覚えておきましょう。

“幼児とは,小学校就学前の者を意味する。
 幼児教育とは,幼児に対する教育を意味し,幼児が生活するすべての場において行われ
る教育を総称したものである。
 具体的には,幼稚園における教育,保育所等における教育,家庭における教育,地域社
会における教育を含み得る,広がりをもった概念として捉えられる。“

つまりは、幼児である未就学児の子どもを取り巻く全ての環境で、子どもにおこなわれる教育を指すのが幼児教育と定義づけられているのです。

専門的な教育をおこなってくれる幼児教室に行くことや教材を用いておこなう教育のみが幼児教育ではない点に注目すべきだと言えるでしょう。

気になる具体的な内容ですが、一言で言えば、子どもに「人として生きる力」を培わせること。

その内容は多義にわたると誰しもが安易に想像できますが、幼児教育はその全てを指すのです。

ポイントとなるのは「子どもの可能性を伸ばしていく指導」を心がけるという点。

子どもが自分で考える力や他者と生きる力、知りたい・真似したいという欲求を刺激することでも、この力を伸ばすことができます。

あくまで教育者としての主体となるのは子どもと生活を共にする親ですが、時には祖父母や地域社会、または専門スキルを持つ各施設や教室の先生の力を借りる必要があると言えます。

幼児教育は本当に必要か?


幼児教育が「人として生きる力」を養うことと捉える広義の意味では、その必要性に疑問を持つ人はいないはず。

そのためここでは、プロのサポートを受けておこなう専門的な幼児教育の必要性についてご紹介します。

子どもは家庭の状況にもよりますが、ある程度の年齢に達すると保育園や幼稚園に入ります。

そのため、現在の日本ではプロの幼児教育が受けられる幼児教室へ行かずとも、必要最低限の教育が受けられることが保証されていると言えます。

ここで、昨今巷で話題となっている「幼児教育は3歳までが大事」という考え方に着目してみましょう。

幼児への教育については家庭で考え方が様々であるため、早期教育に力を入れている人もいれば、幼児期には余計なことをせずに自然に育てたいという人もいるでしょう。

いずれの考え方も否定できるものではありませんが、覚えておきたいのが乳幼児の脳の発達についてです。

未だに解明されていない点が多いというのも事実ですが、最新では「人間の脳の80%は3歳までに完成される」という研究成果が世界的に認められはじめています。

また、ユニセフが発表した「世界子ども白書」においても、

「脳内の細胞の接合は生後3年間に爆発的に増殖し、子どもは目覚めている事実上すべての瞬間に新しい事柄を発見している」

「出生前や出生後の数カ月から数年間の子どもの暮らしに起こることの影響は生涯にわたって続く。子どもが学校や生活全体を通じてどのように学び、人間関係を形成するかを決める」

と提唱されているのです。

生まれてから3年間の育ち方でその後の知能や運動能力、五感などの発達の具合が決まってしまうというのは親として驚きですが、そうであるならなるべく効果的なアプローチをおこないたいと考え
るでしょう。

ここで重要なのが、効果的なアプローチをイメージする際に、小さい頃からの英才教育を思い浮かべるのではなく、頭を使うことを定着させたり脳機能を活性化させることをイメージすることです。

幼児教育に特化している教室を覗いてみても、具体的なアプローチは机に向かっておこなう“お勉強”ではなく、遊びであることがほとんどです。

幼児教育をおこなう上で、親が注意すべきことは?


幼児教育の概要や必要性についてご紹介しましたが、最後に幼児教育を実践する際に親が注意したいことについて主要なものをご紹介します。

心がけておかないとせっかく時間やコストをかけて実践した幼児教育の効果が水の泡とかしてしまうこともあります。

覚えておくようにしてください。

無理に勉強させない

専門教材を用いて勉強させることは読み書きなどの基礎的な力を養うことになり知能指数を上げることには効果的ですが、偏った教育では優れた効果は期待できないでしょう。

子どもの情緒を安定させるためには机に向かった勉強よりも、遊びや生活の中で他者との関わりを通じて養う方が効果的です。

いくつかの有名な研究では、勉強中心で育った幼児の方が大人になると社会性や感情面、犯罪率が高いという結果まで出ており、長期的には害となる恐れまであるのです。

過度の幼児教育は禁物

子どもは毎日、たくさんのことを吸収し続けています。

大人から見るとその全てを難なくこなしているように見えるかもしれませんが、子どもには思わぬストレスが溜まっていることも。

また、親による一方的な教育が続いてしまうと自分のやりたいことを選べない人間に育つ可能性もあります。

ポイントは子どもが「やりたい!」と思うことを重点的にやらせることです。

友達と比べない

幼児教室などの専門的な機関で教育を受けさせる場合は特に、同世代の子どもたちがたくさんいる環境にわが子を置くことになります。

他の子ができていることを、自分の子ができないと親としては焦りを感じてしまいますが、これも禁物です。

子どもの成長スピードや得意としていることは一人ひとり異なります。

親の焦りが子どもに伝わることも多いので、気長に成長を見守る心がけを持ちましょう。

期待しすぎない

幼児教室や習い事など、小さい頃に習わせるものは親の意思のみで決定されていることがほとんど。

自分が選んでいないもので上達が見込めないからといって、大人に一喜一憂されてしまっては子どもに非常なストレスがかかることは目に見えています。

また、幼児教育を過信しすぎることもやめましょう。

幼児期の教育が重要であることは先述の通りではありますが、この時期が一生のベースになることはあるにせよ、人生の全てではありません。

この時期に育んだベースを大切にして、その上に何を乗せていくかを考えることが重要です。

幼児期の今に注目しすぎることなく、大きな視野で子どもの成長を考えましょう。

幼児教育は重要ですが、子どもとの絆があってこそ!


幼児教育が重要であることは、様々な研究結果や専門家が裏付けていますが、それ以上に重視したいのは親子の絆作りと言えるでしょう。

子どもの個性や様子を無視した一方的な幼児教育なら、しない方がマシとも言えます。

まずは、子どもへたっぷりと愛情を注ぎ、個性をじっくりと観察することから始めましょう。

おのずと子どもに必要な教育方教育法が見えてくることも多いです。

専門的な幼児教育を受けさせる際にも、大きな視野を持ち、のびのびと個性を育む気持ちで気長に取り組むべきだと言えるでしょう。

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