子供が落ち着きがないのは性格?もしかして障害?原因や親の接し方とは?

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子供は元気が一番とは言うものの、「もしかして障害?」と思うほど落ち着きがない子供に手を焼く保護者の方は多いです。

特に、保育園や幼稚園に入り他の子供と比べる機会が増え始めるとその心配は増すばかり。

今回はそんな“落ち着きのない子”についての情報をまとめてご紹介します。

原因別に見る“落ち着きがない”子供の特徴


大人が見て“落ち着きがない”と感じる子供には、子供なりの理由があります。

落ち着かない原因とも言い換えられますが、代表的なものをいくつか見てみましょう。

好奇心によるもの

子供の脳は3歳までに8割が完成すると言われていますが、それでも大人と比べると未発達な部分があるのも事実

特に、大人のような冷静さで感情をコントロールする力はまだまだ発達てしていません

気になったものには手を伸ばし、口に入れたり壊してみたり、大人からすると理解できない行動を取ることもしばしば

興味があるものへはイノシシのごとく突き進んでいきます。

こんな特徴が当てはまる子供は、知的欲求に溢れ好奇心が旺盛である証拠

我慢できる年齢になればTPOをわきまえて自分の好奇心を制御できるようになるので心配ありません

どうしても落ち着いて欲しい時には、興味をそそるものを子供から遠ざけたり、落ち着いて遊べるオモチャを用意しておくなど、工夫してみましょう。

自己主張によるもの

1歳を過ぎたあたりから子供の感情表現はどんどん複雑になります

自己主張の意欲も芽生え始め、思わぬシーンで大声をあげたり暴れたりすることもあるでしょう

自分の思いを伝えたい表れですが、無理やり押さえ込んでしまうとさらに暴れたり奇声を発したりと、悪循環が起こることもあります。

子供が興味を持つ他のものへ気をそらすなどの工夫が必要です。

大人の関心を集めたい

子供が好意を寄せる人(多くの場合は母親や好きな先生、友達など)に、自分に興味を持ってもらうために暴れるというケースも見受けられます

「家事育児、仕事に忙しい保護者に構ってもらいたい」「先生や友達と会話をしてみたい」など、その理由は子供によって様々ですが、しっかりと子供との毎日を見直してみると答えをみつけられるでしょう。

言語能力が発達段階にある子供は自分の欲求をうまく言葉にすることができないため、愛情に飢えた状態を暴れたり大声を出したりすることで表現するものです。

ストレスによるもの

ストレスは大人のものだけではなく、子供にも大きな影響を与えます

また、ストレス発散の方法を知る大人であれば、カラオケに行って大声を出したり、気の合う仲間とお酒を飲んで騒いだりして、うまくストレスをコントロールできますが、子供はその方法を知りません

かんしゃくを起こしたりおもらしをしたり、チック症などの身体的な症状として現れる子供もいます。

外で遊べない日が続いたり、大事なことが思い通りにいかないことがあったりするとストレスを感じる子供が多いようです。

落ち着きがない子へのおすすめの接し方


落ち着きがないと感じる子供には、どんな風に接すればいいのでしょうか?

ポイントに分けてご紹介します。

わかりやすく伝える

自分の気持ちをうまく言葉で表せない場合など、言葉が使いこなせない子供には、難しい言葉のみで大人からの意思を伝えるのは避けましょう

子供にもわかりやすい直感に届く言葉と動作を心がける必要があります

例えば、静かにして欲しい時は口元でバツを作り「おしゃべりブブブー」と言ってみる、暴れている子供には抱きしめて背中を撫でてやるなど、いつも以上に伝わりやすいコミュニケーションを意識しましょう

意識的に褒める

保護者から見て落ち着きがないと感じる子供は、保護者が知らない場面でも周りから怒られたり否定されることが多いと言えるでしょう

そのため、他の子供より劣等感を抱いていることが推測されます

良い部分を意識的に褒め、子供自身が自分にもつ肯定感を高めることが、精神を安定させると考える専門家もいます。

安心できる環境を作る

人混みや騒音などで騒がしい状態では、子供はなかなか落ち着くことができません

また、そうした環境を苦手とする子供も多いので、そのストレスが叫んだり暴れたりする言動へと繋がることもあります

子供に落ち着いて欲しい時にはなるべく早く、そうした環境から離れ落ち着ける状態へと導いてやりましょう。

また、騒がしい場所へ出向く時には、事前に子供が落ち着かなくなることを想定し、大人が心の準備もしておく必要もあると言えるでしょう

障害(注意欠陥・多動性障害)と性格との見分け方とは?


最後に、落ち着きがないことが1つの特徴とされる注意欠陥障害(AD)及び多動性障害(HD)と、落ち着きのない性格との違いについて、見分ける方法の目安となるポイントをご紹介します。

あくまでもこちらでご紹介する情報は参考としてご確認いただき、気になる場合は専門医にお尋ねください。

常にソワソワしている、椅子に長時間座ることができない

落ち着きがない子供は自分の興味を引くものが目の前にあると落ち着いていることができず、動き回ってしまいます。

しかし、自分の興味があることをやり始めると熱中して取り組むことができるという特徴があります

一方で、障害が疑われる子どもの場合には、どんなことにも集中して取り組むことができず常にソワソワしている印象を受けることが多いと言えるでしょう。

また、小学校入学時になると落ち着きのない子供でも先生から「椅子にすわっていなさい」と言われると、我慢をしながらもなんとか授業の1コマ程度の時間は座っていることができます。

一方で障害が疑われる場合には、自分をコントロールすることができず、すぐに立ち歩いてしまうという特徴が見られます。

興味があること・大事なことも覚えておけない

子供の記憶力は未発達な面もありますが、それでも自分が興味のあることや大事と判断したことは覚えていられるものです

しかしながら、障害が疑われる子どもの場合はそうした子供にとって重要なことでも、すぐに忘れてしまう傾向が見受けられます。

成長しても周囲の状況を察知できない

子供が退屈な状況にストレスを感じ、落ち着きがなくなることは通常の発達と言えますが、成長とともに親も驚くほどに落ち着くことができるようになるものです。

一方で、障害が疑われる子供の場合には、成長しても周囲の状況を正確に判断したり、周囲の人の気持ちを察することが苦手である場合が多いです。

落ち着きのない子は、大きな可能性を秘めている


「手のかかる子ほど大きく成長する」と昔から多くの人が感じています。

一見落ち着きがないように見える子供でも、子供の立場に立って考えると正当な理由があるものです

また、成長とともに感情がコントロールできるようになり、自分の気持ちを伝えるすべを身につければ、保護者の負担も軽減されます

好奇心の大きな子供は、大人が敵わないほどの熱量と積極性で、見事な才能を開花させることでしょう

また、障害が疑われる場合も、昔とは異なり正確な医療技術と医師による判断で、障害の有無がわかるようになりました。

不安に思うばかりでなく一度医療の力を借りることで、子供の個性を正しく理解してみましょう

早期の治療で子供が将来生きやすくなることもあるようです。

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