落ち着きがない子ども、もしかすると発達障害かもしれません

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子どもは基本的に落ち着きがなくて当たり前ではありますが、あまりにもその度合いが過ぎるときには発達障害の可能性も疑わなくてはなりません。

今回は、落ち着きがない子どもが発達障害であるかどうかの見分け方、そして発達障害との向き合い方についてのお話です。

発達障害とはどのような障害なのか


発達障害の子どもの話をする前に、まず正しい発達障害の知識を身につけておきましょう

発達障害とは、言葉でのコミュニケーション能力が乏しく、会話の内容を正しく理解できなかったり、何かについて考えるときに上手く答えが導き出せなかったりすることにより、生活に支障をきたすことです。

これらは、脳の動きの一部に問題があることから起こっています

発達障害の代表格ADHDについて


私たちが発達障害と耳にするとき、そのほとんどはADHDのことを意味しています。

ADHDとはAttention-Deficit/Hyperactivity Disorderの略で、日本語では注意欠如・多動性障害と言われます。

ADHDを患うと、自分のことを自分でコントロールして人の指示に従うことが難しくなり、日常生活に差し支えることもしばしばです。

ADHDの3つの症状


ADHDには大きく3つの代表的な症状があります。これは「不注意」「衝動性」「多動性」で、これらの症状による注意欠如多動性障害を持っていることにより、日常生活において行動面で問題が生じます

これの難しいところは特に活発な子どもに関しては、ADHDとの見極めが非常に難しい点にあります。

ここでADHDの3つの症状をより細かく見ていきましょう。

1「不注意」

何かひとつのことに集中し、それをやり抜くことが難しく、途中で注意散漫になってしまいます。

言われたことを忘れてしまうことも多く、何かをするように指示をされたり、何かを持ってくるように言われても、結局忘れてしまい周りに迷惑をかけることがあります。

物を無くすこともよくあります。

2「衝動性」

空気を読むということを人間は自然にできるものですが、衝動性の症状が出るとこれができなくなることが多くなります

人が話していても自分がそのときに衝動的に話したいと思ったことを抑えきれず、自分の順番を待たずに割り込んで会話に入っていくことがあります

これがしたい、これについて話したい、というそのときそのときの感情をコントロールできないのが衝動性の症状です。

3「多動性」

その名の通り、じっとしていられない症状です。

動くこともそうですが、話すことに関しても同じです。

不自然なくらい口数が多かったり、話し方が一方的で話しだしたら止まらないのが特徴です。

動いていないと心がそわそわしてしまい、常に動き回ったり、体の一部を動かし続けてしまうというのも多動性の代表的な症状です。

落ち着きのない活発な子どもとADHDの子どもの見分け方


ADHDは全ての症状が極端におかしなことではないため、単なる落ち着きのない活発な子どもとの見分けがつきにくいものです

単に活発でよく喋る子どもではなく、脳に異常があることにより生じるADHDという障害をもつ子どもの特徴はあるのでしょうか。

どのようにその違いを見分ければ良いのか、ここでその方法を5つご紹介します。

見極めポイント1「好きなことでもすぐに飽きてしまう」

好きなことをしていると、驚くほど集中することは子どもによく見られる特徴です。

ですが、ADHDの子どもは好きなことをしていても、すぐに飽きて他のことをし始めるという特徴があります。

見極めポイント2「何かの途中で他のことを始めてしまう」

洋服を着替え始めたと思ったら、途中まで着替えた段階で、おもちゃで遊び始めるというようなことがあれば、これもまたADHDの疑いがあります。

もちろん、子どもですから途中で何かに気を取られることはあります。

ですが、あまりにも全てを中途半端にしながら複数のことにどんどん興味を示していくようであればADHDの可能性があると言えるでしょう。

見極めポイント3「皆と違うことを突然始めてしまう」

お友達が皆で先生の話を静かに聞いているときに、急に騒ぎ始めたり動き始めたりするというのもADHDの子どもに見られる行動のひとつです。

子どもながらに、皆がしていることに合わせるという意識が誰にでもあるものですが、ADHDの子どもはそうではありません。

皆がじっとしていてもどのような状況でも、自分がやりたいことを始めてしまう、これも衝動性の症状でよく見られる事例です。

見極めポイント4「先生や親の指示に従うことが極端に苦手」

言われたことを守る指示されたことをする、ということができないことが頻繁にあれば、ADHDを疑った方がいいでしょう。

子どもと言えども、叱られたり指示されたりしたことは理解ができますし、それを守ろうとするものです。

例えば、今からはじっとして静かに話を聞くようにと指示をされても、ADHDの子どもはその直後に話し始めたり、動き始めたりすることがよくあります

見極めポイント5「突発的に友達を叩いたり、怒鳴ったりしてしまう」

活発な子どもは特に、友達とけんかをすることがあるでしょう。

ですが、不自然なタイミングで突然友達を叩いたり大きな声で怒鳴ったりすることがあれば、これもADHDを疑う必要があります。

さっきまで仲良くしていたところ、突然このような言動をとってしまうのは、多動性の症状の表れであるかもしれません。

親の対応によって引き起こされる二次障害


子どもがADHDの症状を見せるとき、その親がつい子どもを強い口調で叱ることがあります。

当然親としては、周りの皆に我が子が迷惑をかけることを避けたいと思うもの。

周りの親から、自分の子どもがしつけが行き届いていないように見られることが怖くなり、子どもを叱り続けることにより、二次障害と呼ばれるものが引き起こされます

自分はダメな子供なんだと、子どもが思うようになり、自己嫌悪に陥ってしまうこと、これが二次障害です。

ADHDを受け入れること


二次障害を引き起こさないことはもちろん、ADHDの子どもと上手く接していくためには、まず子どものありのままの姿を受け入れることが大切です。

ADHDの子どもにもできることはたくさんあります

それを褒めること、一緒に喜んであげることこそが愛情です。

これにより子どもは、自分が否定されていると感じることなく、自分ができることを伸ばそうとするようになります

褒められることは子どもにとって一番うれしいことです。

そうしていくうちに、できることが増えていき、ADHDの症状も抑えられるようになるのです

ADHDの子どもに意識的にかける言葉


ADHDは注意力が欠如してしまう障害です。

親はその分、その注意力を補うために声掛けをしてあげる必要があります

子どもが何かをしている途中で他のことを始めようとしているときや、言いつけたことをすっかり忘れてしまっているときには、何度でも声掛けを行いましょう

「〇〇ちゃん、今何してたんだったっけ?」

「○○ちゃん、それはどこに片付けるんだったっけ?」

このような声掛けが、ADHDの子どもたちの注意力や集中色を取り戻すきっかけになります。積極的に意識的に行いましょう。

ADHDの子どもと一緒に親である自分も成長していくこと


確かに、ADHDの子どものしつけは時にストレスにもなりますし、簡単なことではありません。

ですが、大切なのは子どもを責めないこと

そして子どもができることを少しずつ増やしながら、その成長を見守ることです。

親の接し方がADHDの子どもたちにとってはとても重要です。

ポジティブに接しましょう。

親である以上、子どもの成長は何よりもうれしいことです。

ADHDの子どもであってもそれは何ら変わりません。

子育てという気持ちではなく、自分自身も子どもから学ばせてもらっているんだという気持ちで前向きに取り組んでいきましょう

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