赤ちゃんが生まれて少しすると、気になり始めるのが早期教育のこと。
最近では、0歳から通えるベビー教室が広がりを見せているため、ママ友が通っているという話を耳にする人もいるかもしれません。
今回は、そんな赤ちゃんの教
育についてご紹介します。
赤ちゃんの脳から知る英才教育
教育熱心なママの中には、赤ちゃんがお腹の中にいる時から「胎教」と呼ばれる教育を実践する人もいますが、ここでは赤ちゃんが生まれてから施す早期教育についてご紹介します。
新生児期からしばらくの間は、赤ちゃんは泣いてばかりいて反応はわずか、大人の言っていることがどれだけ伝わっているのかと不安に感じることもありますが、実は、大人に引けを取らないくらいの脳の機能を携えているのです。
胎児の脳は受精が完了してから2ヶ月の速さで形が出来上がるとされています。
妊娠20週を過ぎたあたりには、少しずつ大きくなりながら脳の“シワ”もでき始めるのです。
そして、出産を経てこの世に誕生する頃には、大きさこそ小さいものの、形やシワなどは大人と変わらないほどに完成しています。
1点、大人の脳と違う点というと、それは脳特有の機能であるシナプスがないこと。
シナプスとは、脳の神経細胞同士を繋げている接続機能のことを指しますが、この繋がりが情報を伝達するための重要な役割を担っているのです。
脳へ刺激を与えることでこのシナプスは拡大していきますが、刺激を与えない限りは増加しないとも言われています。
こんな情報を聞くと、親としては適切に赤ちゃんの脳を刺激してやりたいと思うものです。
シナプスは0〜3歳までに8割型が完成し、12歳になる頃にはほぼ完璧に完成してしまうと言われています。
幼児教育の専門家が、3歳までの子供への教育が重要と唱える所以です。
0、1歳の頃は最もシナプスが脳に張り巡らされているとされ、2歳になると不要なシナプスは消滅していくとされています。
家庭でもできる赤ちゃんへの教育法
続いては、赤ちゃんの月齢別に家庭でできる赤ちゃんへの英才教育法をご紹介します。
新生児期〜生後3ヶ月
この頃の赤ちゃんに最も大切なのは、昼夜の区別をつける生活習慣です。
生まれてすぐの頃は、お母さんのお腹の中にいたママのリズムで、昼夜の区別なく寝起きを繰り返す赤ちゃんですが、新生児期をすぎるあたりから昼夜を区別することができるようになります。
朝は大人と一緒に起き、リビングなどで昼寝を数回させてから、夜になったら寝室へ行くというリズムを作るようにしましょう。
こうした生活習慣でも適切な脳の刺激がおこなえるとされています。
また、新生児期の頃から取り入れたい重要な家庭教育の1つが、絵本の読み聞かせです。
まだ反応のない月齢ですが、しっかりと大人の声を聞き、脳へ刺激が送られています。
特に、お腹の中にいた頃から聞いていたお母さんの声に安心する赤ちゃんは多く、親子の絆作りとしても大切な時間となります。
生後4ヶ月〜生後半年
生後4ヶ月になると首が座り始める赤ちゃん。まだ仰向けで寝たままである時間が長いですが、自分の近くにあるおもちゃに手を伸ばしたり、口に入れて確かめたりし始めます。
6ヶ月近くになると大人が軽く支えて入れば一人で座れるようになる子も触れるので、この時期には五感を刺激するおもちゃと大人の言葉がけで脳を刺激するようにしましょう。
赤ちゃんにおすすめのおもちゃは、ぬくもりの感じられる木のおもちゃや口に入れても安全なお米でできたおもちゃ、それにカラフルなおもちゃだと言われています。
視力の確定していない赤ちゃんにもしっかりと伝わる鮮やかなおもちゃは、赤ちゃんの目を通して脳を刺激するとされています。
音が鳴ったり、歯でかめたり、手で触った感触が面白かったり、ぜひ、脳を優しく刺激するおもちゃを選んでみてください。
生後7ヶ月〜生後9ヶ月
ハイハイを始める赤ちゃんが増えるこの時期には、体を動かしたくなる遊びが最適でしょう。
赤ちゃん用のボールを部屋に置いておくと、上手に手で転がして追いかける姿も見られます。
大人が語りかける簡単な言葉を理解し始める時期でもあるので、様々な言葉がけで脳を刺激しましょう。
靴は「クック」、立つは「タッチ」など、赤ちゃんが発音しやすい言葉に変換して語りかけていると、1歳以降に始まる発語の時期に同じ言葉を返してくれることもあります。
生後10ヶ月〜1歳
個人差はあるものの、多くの子が伝い歩きや早い子は一人歩きを始める時期です。
子供用のジムや手押し車などを用意しておくと、数ヶ月前とは比べ物にならないほど、活発に動き回る姿を見ることができます。
言葉がけでは引き続き赤ちゃんにわかりやすい言葉を用いますが、実際の物事を赤ちゃんに見せながら、指差しを添えて言葉を紹介してやると、しっかりと赤ちゃんの脳を刺激することにつながるでしょう。
1歳目前になると、大人と同じように指をさしながら、「ブーブー」や「マンマ」など、発語が見られる赤ちゃんも出始めます。
0歳から通えるおすすめベビー教室
最後に、生後数ヶ月から通うことができるベビー教室を一覧でご紹介します。
人気の教室の中にはキャンセル待ちが出ているものもあるため、利用を考えている人は早めに体験教室へ参加するなどしてみてください。
「どんちゃか幼児教室」
生後6ヶ月から「ぽこぽこコース」と称された0歳専用の教室へ通うことができます。
「感覚」を養う授業では、実際に冷たい・温かい・ザラザラ・つるつるなどの様々な質感の教材を使って、感触とその言葉を身につけます。
4月に入園すると9月までの前半テーマと10月からの後半テーマを受講することができ、月齢に応じた細やかな授業内容に定評のある人気教室です。
幼稚園や小学校に進学してもそれぞれのコースが設定されているので、慣れ親しんだ環境で幼児教育を続けたい家庭にもおすすめと言えるでしょう。
「七田チャイルドアカデミー」
こちらの教室では、0・1歳の子供を対象に、子供が飽きにくいように開発された独自の教材と歌を中心に、授業が進められます。
教室が0歳児への教育方針として重要視しているのが「母親の愛情をしっかりと子供に伝えること」です。
先生やオリジナル教材を解しながらも、幼児教育で最も大切な「母子の絆作り」をおこなえる赤ちゃんへの教育の本質をとらえた授業が受けられると評判です。
実際のクラスでは、母親による「抱きしめ」や先生を指導者にした「フラッシュカード」および「手先の取り組み」などが個々の赤ちゃんに応じて、おこなわれます。
「EQWELチャイルドアカデミー」
0歳から12歳までの子供を対象に展開されているのがこちらの教室です。
イードアワードと呼ばれる賞で2017年に幼児教室部門の総合満足度ナンバー1に輝いており、今最も勢いのある幼児教室の1つとも言えるでしょう。
フィギアスケートの本田姉妹や水泳の池江選手など、若くして活躍する著名人を多く輩出していることでも知られています。
0歳の英才教育では、何よりの先生は保護者
英才教育と聞くと、親には絶対にできないような特別な教育方法を思い浮かべますが、0歳に限っていうと赤ちゃんにとって最良の先生は保護者と言えるでしょう。
特に、ついこの間まで耳にしていた母親の声は、赤ちゃんに大きな安心感を与えます。ママの声と一緒に家庭にあるものや市販のおもちゃを使って、赤ちゃんの脳を優しく刺激してみましょう。