家庭でできる幼児教育とは?メリットやデメリットもご紹介

  

子どもを持つママやパパなら一度は耳にしたことがあるのが「幼児教育」。

1歳から小学校にあがるまでの幼児に対しておこなわれる教育のことを指しますが、専門的なことだけではなく家庭の中でおこなわれるしつけも幼児教育に含
まれます。

そのため、幼児を持つ親であれば、誰しもが当事者となるのが幼児教育と言えるでしょう。

今回はそんな幼児教育の中でも、家庭でおこなうしつけや通信教材を使った幼児教育の方法についてご紹介いたします。

家庭での幼児教育とは?


幼児教育には大きく2つの種類があります。

1つ目は今回取り上げている家庭内で主に保護者によっておこなわれるものです。

代表的なものを以下に挙げます。

基本的な生活習慣の習得

幼児教育の基本であり、最も重要であるのがこちらです。

主に家庭内でママやパパによっておこなわれます。

規則正しい生活リズムをつけることにはじまり、食事や排泄の仕方など、 人として生きていくために必ず必要となるものを、成長に合わせて体得させます。

保育園に通う子どもの場合は、保育士から学ぶこともありますが、もちろん家庭での教育も必要不可欠なため、家庭内でおこなわれる幼児教育の基本と言えるでしょう。

しつけ

生活習慣の習得と合わせて、幼児教育の基本と言えるのが家庭内でおこなわれるしつけです。

あいさつやお礼にはじまり、靴を揃えたりお箸の持ち方を教えたりと、月齢が上がるごとにその内容は複雑化していきます。

しつけの内容には日本特有のものが多いので、生きるために必要な生活習慣の体得とは違い“日本で生きていくために必要なことを教える”と捉えることもできるでしょう。

また、しつけによって習得されるものの多くは、出来ないと生きていけないわけではありませんが、年齢が上がるにつれ本人が恥ずかしい思いをしたり、他人に不愉快な思いをさせてしまったりするものも多いため、保護者としてはきっちりと教えたいものです。

玩具を通した学び

幼児期の子どもは、全ての学びを遊びを通しておこないます。

そのため、おもちゃも重要な教育ツールとなるのです。

知育に特化した玩具もありますが、「指を動かす」「イラストを見る」といったことすら幼児にとっては学びとなることを考えると、すべてのおもちゃが知育につながると考えられます。

通信教材を通した遊び

より幼児教育に特化した玩具や動画、絵本などを求める保護者から支持されているのが、通信教材を活用した家庭内での幼児教育です。

毎月送られてくる教材を使って、遊びを通して生活習慣や数字、文字などの習得といった学習を進めます。

幼児教室に通うよりも手軽でマイペースに進められることもあり、人気の高い教育法となっています。

中には、音楽や英語に特化した教材もあるのが特徴です。

手軽な一方で、決められた時間に教室に出向く外での幼児教育と比べるとだらけてしまうなどのデメリットが挙げられる方法でもあります。

散歩や公園遊び

家庭内でおこなわれる重要な幼児教育の1つに、散歩や公園遊びといった外遊びが含まれます。

幼児は運動能力が未発達なため、小学生以上の子どものように専門的なスポーツはできませんが、一方で、これから様々なスポーツを体得するための重要な基礎体力作りの時期であるのがこの頃の子どもたちです。

保護者と手をつないで自宅の近くの公園まで歩いたり、公園の遊具遊びを通して、脚力や持久力といった基本的な運動能力のベースを培います。

また、室内にいては触れることのできない自然環境に触れることで、情操教育が進められると言われています。

家庭外での幼児教育とは?


もう一方は、保護者ではない専門家から専門性の高い幼児教育を実践してもらう方法です。

代表的なものには以下が挙げられます。

保育園、幼稚園

日本では、幼稚園や保育園は義務教育化されていませんが、特別な事情がない限りはすべての子どもたちが幼稚園もしくは保育園へ通うことになります。

幼児教育の専門家である幼稚園教諭や保育士によって教育を受けますが、大きな特徴は、集団生活を送る点にあります。

家庭内でも幼児教育をおこなうことはできますが、小学校以降に続く集団生活に慣れさせることは不可能です。

同世代の子どもたちとの生活を送りながら、人間社会で生きていくための基礎的な能力を養うのが、幼稚園・保育園です。

幼児教室

人の脳は幼児期に80%確立するとされています。

この研究結果からも分かる通り、幼児期は人の成長にとって大変に重要な時期なのですが、この事実に着眼して様々なトレーニング手法を用いて幼児教育に取り組むのが、幼児教室です。

代表的な手法には、フラッシュカードを用いた記憶力や瞬発力を向上されるトレーニングや、音声ペンを用いておこなわれる言語や数字の習得が挙げられます。

小学校受験に特化した教室もあり、目的に応じて選ぶ必要があるでしょう。

幼児教室以外の習い事

幼児期の脳を鍛えることに特化した幼児教室がある一方で、昔から“習い事”と呼ばれて親しまれているものも存在します。

ピアノや水泳などが今も昔も人気が高いですが、幼児教育熱の高まりを受けて、習い事にも様々なものが登場しています。

その中には、料理やジムトーレニング、最近ではプログラミングなど、大人顔負けの習い事も存在します。

家庭での幼児教育のメリット・デメリット


何事にもメリットとデメリットが存在しますが、家庭での幼児教育にも両者が挙げられます。

先ほどご紹介した家庭外での幼児教育と比較する形でご紹介します。

メリット

・日常生活の一環として取り入れられる

野菜の名前を教えた日の食事に、覚えた野菜の料理を食べたり、図鑑で見た花を散歩中に観察したり、幼児教育と日常生活を結びつけやすいことは、家庭での幼児教育のメリットと言えるでしょう。

幼児は生活や遊びの中で様々なことを学びますが、保護者がおこなう幼児教育では生活の一部に幼児教育が位置するため、少し工夫をすることで効率的に学びを深めることができます。

・親子の時間が増える

専門家の下でおこなう幼児教育では、教室に通っている間は保護者との時間が作れないことになります。

幼児期の子ども達に何より必要なことは保護者からの愛情と言う専門家は多いもの。

その点、家庭で保護者と子どもが主体となっておこなわれる幼児教育では、親子の絆を深めることにもつながると言えるでしょう。

・安価である

幼児教室や習い事には安くない月謝が必要となりますが、家庭での幼児教育では工夫次第で家庭にあるものを教材として利用することができます。

手作りするなど工夫を重ねれば、専門家に習う教育よりもかなり安価で幼児教育を進めることも可能です。

デメリット

・だらけてしまう

決められた時間に決められた場所へ通う家庭外での幼児教育とは異なり、いつでも実践できる家庭での幼児教育には、手軽である一方でだらけてしまうというデメリットが挙げられます。

また指導者が保護者となるため、子どもに甘えが出て集中できないという点でも、だらけるというデメリットに繋がりやすいです。

・継続しにくい

好きな先生や習い事仲間ができたり、教室独自のモチベーションアップ法がある習い事とは異なり、家庭での幼児教育にはメリハリがなくなることも多く、継続しにくいというデメリットが挙げられます。

毎日時間を決めて子どものモチベーションが上がる工夫をするなど、継続のための努力が必要となるでしょう。

・保護者の負担になることも

専門的な幼児教育を教えようとすると、保護者も幼児教育についての学びを深めるなどの努力が必要となります。

家事や育児、仕事などで忙しい場合には、かなりの負担になるケースも散見されます。

専門家の力も借りて、子どもと保護者が継続できる幼児教育を目指す


家庭での幼児教育は大変重要ですが、それだけに偏ってしまうと、子どもにも保護者にも見えない負担が積み重なります。

専門家に頼ることも視野に入れて幼児教育のプランを立ててみましょう。