子どもが2歳になると、習い事を考える家庭が増えます。
幼児教育には様々なものがありますが、その中でも昔から人気の高い3つの習い事があります。
なぜ習い事は2歳から始めるべきなのでしょう。
今回は2歳児の特徴と、それに合った3つの習い事をご紹介します。
魔の2歳児と言われる2歳児の特徴
2歳児と言えば、魔の2歳児という言葉もあるように、それだけ子育てに苦労する時期です。
しかし、その一方で子どもの人格が形成されていき、面白くなってくる時期でもあります。
まずここで、2歳児の特徴について理解を深めましょう。
イヤイヤ期
魔の2歳児と言われるのは、イヤイヤ期によるところが大きいです。
2歳になると赤ちゃんのときとはまるで違い、気に入らないことがあればイヤと声を上げるようになります。
人生初めの反抗期がこの頃であるという説もあります。
自我の目覚めもこの頃で、自分の好きなもの嫌いなものに対してはっきりと反応を示すようになります。
言葉の理解が爆速するとき
2歳になると言葉の理解が爆発的にすすみます。これまでは一語しか発することができなかったところを、この頃から二語、三語と話せるようになります。
そして、言葉が話せるようになることで、質問がものすごく増えます。
「なんで?」「なに?」「あれは?」など、近くにあるものや耳にしたことに対しての質問が絶えません。
言葉を学び、好奇心が旺盛になるのが2歳児です。
動き回ることが楽しいとき
自分の足で歩き回り、その辺りにあるものを触りたがるのも2歳児によくみられることのひとつです。
自分の体を動かして何かをするということが楽しくて仕方がありません。
そして、自分だけでできることも増えてきます。
例えば簡単なお着替えや、フォークやスプーンでご飯を食べることができるようになるのもこの頃です。
どれだけ失敗しても自分でやりたがるというのも2歳児の特徴です。
2歳児から習い事を始めるメリット
2歳児は心身ともに成長が著しい時期で、それと同時に自我が芽生え始める大切なときでもあります。
好きなことや嫌いなことが決まり始め、このころの記憶や経験はこの後の成長の過程に大きな影響を与えます。
それに加え、2歳児はまだ物事に対して怖いと思うことや、失敗を恐れるということがありません。
だからこそ、このときに習い事を始めると飲み込みも早く、才能を開花させることにも繋がりやすいのです。
2歳児におすすめの習い事3選
さまざまな習い事が多い中で、特に2歳児におすすめの習い事として注目されることが多いのが英会話・ピアノ・水泳です。なぜこの3つの習い事が2歳児におすすめなのでしょう。
その理由もあわせてみていきましょう。
おすすめの習い事1「英会話」
臨界期という言葉がありますが、これは言葉を無意識に耳から聞き、覚えていくというスキルには年齢的限界がある考え方です。
確かに母国語を覚える過程で私たちは苦労を強いられることはありません。
自然に覚えていくものだからです。これと同じように英語を学ぶには、幼いうちから英語を聞かせる必要があり、成長とともに耳から学び、自然に身につける能力は衰えていくと言われています。
英会話は発音が非常に重要ですが、2歳児のうちから英会話をスタートすることで、驚くほどきれいな英語の発音を身につけることができます。
・日本語と同じ感覚で英語を身につけることができる
・真似る能力が高いこのときに英会話を学ぶことで発音が良くなる
・この先英語に対する苦手意識を持つことがない
おすすめの習い事2「ピアノ」
テレビを見ながら一緒に歌ったり、真似をして踊ったりするのが大好き2歳児はピアノをスタートするのにも最適な時期です。
2歳児は好奇心旺盛で、楽器に対してもおもちゃのような感覚で自然に慣れていくことができます。
鍵盤を触ることで音が鳴るピアノは2歳児にも簡単に扱うことができるため、難しすぎるということもありません。
このころからピアノに慣れさせることで、ピアノに対する苦手意識を数年後に持つことがなくなります。
また、皆と一緒に音を鳴らすということで集団行動にも順応できるようになる利点もあります。
・リズム感や音感を養うことができる
・皆と一緒に演奏することで協調性が身につく
・押せば音が鳴ることを体で覚えることで反射神経が養える
おすすめの習い事3「水泳」
ベビースイミングといって0歳時から始める子どももいるほど、幼いころからスタートできるのが、水泳です。
小学校に上がれば、水泳は体育の授業に含まれているので避けて通ることはできません。
水に対する恐怖心が芽生える前に水泳を始めることによって、泳げるようになるのはもちろんのこと、それだけでなく水泳をすることにより、肺が強くなり体が丈夫になるというメリットもあります。
現に、水泳を続けている子どもは風邪をひきにくいという特徴があります。
・水に対する恐怖心がなくなる
・グループで水泳を教わることで集団行動に慣れることができる
・体が丈夫になり、風邪をひきにくくなる
おすすめの習い事4「幼児教室」
幼児教室は、小学校入学前の0歳から6才児を対象とした教室です。
言葉や数字などを使った学習も行いますが、そればかりがメインではありません。
幼児教室での学習を通して、協調性であったり自分自身で考える力が養われるので、子供の将来を考えるとプラスになる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
また、同じ年頃のお子さんを持つママ友もできやすい場となっています。
・親子で学習する習慣がつく
・協調性や自分で考える基礎力が身につく
・ママ友ができやすい
おすすめの習い事5「体操教室」
マット運動、跳び箱、鉄棒などの習得を通じて、身体能力を鍛えていきます。
柔軟性のある身体を保てるようになるため、怪我もしにくくなることが期待できます。
・体のバランス力が鍛えられる
・柔軟性のある怪我のしにくい体を作れる
・集中力が養われる
おすすめの習い事6「武道」
空手や柔道、剣道などの武術もおすすめの習い事になります。
武術の一番のおすすめポイントは、礼儀作法が身につくことです。
大きな声で挨拶をすること、試合後には互いに礼をして経緯を示すことなど、人として大事なことが身につきます。
・礼儀作法が身につく
・運動神経が身につく
・精神力が養われる
おすすめの習い事7「お絵かき教室」
絵が得意か不得意かは、小さい頃にどれだけたくさんの絵を書いたかで決まるというのは、あまり知られていませんがご存知でしたでしょうか。
お絵かき教室は、色々な手法での絵かきを教えてくれます。
感性が養われることで、想像力豊かなお子さんに育つかもしれません。
・感性が養われる
・色の使い方を覚える
・小さい頃に描いた絵が思い出として残る
おすすめの習い事8「リトミック」
多彩な音楽に合わせて踊ったり歌ったりすることで、「聴く力」「リズム感」「感性」を養うことが出来ます。
英語で歌ったり絵を描くこともあるので、一つの習い事で複数のメリットがあるのも良いポイントです。
・リズム感が身につく
・複数の感性を養うことが出来る
おすすめ習い事9「サッカー」
小さいお子さんでも受け入れてくれるサッカー教室は近年増えています。
ルール通りに教えるというよりは、「蹴る」「走る」などを楽しく行うことができるのと、大人数でワイワイしながら学ぶことができるのでお子さんも楽しく通うことができるでしょう。
・運動神経が身につく
・協調性が養われる
おすすめ習い事10「そろばん教室」
2歳だとまだ数字をきちんと理解するのは難しいかもしれませんが、2才児向けのそろばん教室もあります。
集中力と、数字に対する抵抗感を小さいうちからなくしてあげると、学校での勉強もスムーズになるためおすすめです。
・集中力が養われる
・数字に対する抵抗感がなくなる
2歳児に習い事をさせるにあたり気を付けること
2歳児は感受性がとても豊かです。このときに経験することがこの先の子どもの成長に大きな影響を与えます。
子どもの反応を見逃さないようにしてください。
2歳児は何事に対しても興味津々ですが、その中でも特に好むものとそうでないものがあります。
大切なのは子どもがより興味を持つものが何なのかを知ることです。
複数の習い事の中で、子どもが特に意欲的に取り組むのはどの習い事なのかを見極めましょう。
イヤイヤ期の子どもに無理強いしない
2歳児はとても気分屋でもあります。第一反抗期とも言われるこの時期、習い事にどうしても行きたがらないこともきっとあるでしょう。
このような場合に、無理強いしてしまってはよくありません。
強く押し付けてしまうことにより、子どもがその習い事に対して余計にネガティブな印象を持ってしまうこともあります。
子どもの意思を尊重しつつ、頑張って習い事の教室に行った後は、ささやかなご褒美を用意するのも効果的です。
前向きな気持ちで子どもが習い事を継続できるような環境を作るように努めましょう。
できて当たり前ではなく褒めて育てること
習い事はスポーツであっても勉強であっても、何かを達成させることの連続です。
例えば、水泳であれば初めは顔を水につけることが苦手だった子どもが、回数を重ねて水の中に潜れるようになるというのは紛れもなくひとつの達成です。
英会話であれば、ABCの歌を歌えるようになることも同じです。
このようなひとつひとつの達成を褒めてあげてください。
すごいね!と言われることで子どものモチベーションは格段に上がります。
2歳児の可能性は無限大!
2歳児から習い事を始めるべきその理由は、心身ともに急激に成長し人格が形成されるのがこのときだからです。
このときに一番大切なのは、親子のコミュニケーションです。
習い事も親子で一緒に楽しむものが多いので、子どもにさせるという考え方ではなく、一緒に経験していくという気持ちでのぞむとよいでしょう。
2歳児のもつ潜在能力は想像を超えるレベルのものです。
この潜在能力を引き出すには2歳児のうちに習い事をスタートするに限ります。
三つ子の魂百までということわざがありますが、それだけ幼いころの経験が人格形成に影響するということです。
2歳児はスポンジ並みの吸収力を持っています。
この時期を無駄にしないようにしたいものですね。