レゴブロックが子供にどれほど良い影響があり、どんなデメリットがあるか把握していますか?
昔から子供の知育玩具として愛され続けているレゴブロック。
改めてその魅力に迫りつつ、子供に使わせる前には必ず覚えておきたい、デメリットや使用時の注意点を合わせてみてみましょう。
レゴブロックとは?
デンマークの玩具メーカーであるLEGO社から発売されている組み立て式のブロックのこと。
LEGOの語源はデンマーク語で「よく遊べ」を意味する「Leg Godt」から命名されています。
1934年に創立された同社では、当初木製玩具を製造していましたが、1949年に現在のレゴブロック誕生につながるプラスチック玩具を展開し始めました。
レゴブロック自体が発売されたのは、今から半世紀前の1958年。
レゴブロックは、50年以上にわたり全世界から愛されているモンスター玩具と言えるでしょう。
レゴブロックの魅力
カラフルで立体的なパズルを複数個使用し、遊んでいる人が想像したものを自由に作ることができます。
イメージしたものをいかに具体化できるかが、レゴの醍醐味ですが、様々な形のブロックパーツを組み合わせて作るうちに、想像力や立体図形を把握する力はもちろん、図形を構築する力を楽しみながら養うことができます。
昨今ではその魅力をより多くの人に知ってもらうために、東京や大阪に「レゴランド・ディスカバリー・センター」や愛知には「レゴランド・ジャパン」がオープンしています。
他にも、レゴで作られたキャラクターや世界観を使った映画が公開されるなど、ただの玩具を超えた魅力があることが伺えます。
また、IT教育が盛んになる日本の教育業界では、レゴブロックを使用したプログラミング教室が数多く開講されるなど、その人気ぶりはとどまることを知りません。
レゴジャパンが行った調査によると、「東大生の役7割がレゴで遊んだ経験がある」という結果も出ており、その知育効果の高さにも注目が集まる玩具となっています。
レゴブロックのメリット
様々な場面でその活躍ぶりがうかがえるレゴブロックですが、子供が純粋にブロックで遊んだ時に得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
メリット1:集中力が高まる
自分の頭で想像したものを試行錯誤を繰り返しながら作り上げていくレゴブロックは、子供を夢中にさせる力があります。
楽しみながら自然と長時間集中することができ、繰り返し遊ぶことで集中力を高めることが可能です。
子供に集中力がつくと落ち着きが出るようになり、外出時の行動が変わったり就学後にスタートする学習で、子供の持つ本来の力が出しやすくなったりするメリットがあります。
メリット2:解決力が高まる
レゴ社が開校するレゴスクールでは、レゴ作品の写真などの完成形をもとに自分で再現するという課題が出題されます。
製作過程に頻発する「どうすればできるかわからない」という疑問を次々に解決できる経験が積めます。
問題を解決する力は、学習の基本とも呼べる力であり就学後以降に続く学習力の礎を築くことができると言えるでしょう。
メリット3:発想力が高まる
レゴはブロックの組み合わせ次第で全く新しい造形を作り出すことができる玩具です。
人に取って代わりAIが様々な仕事をすると予測される未来では、これまでにないものを発想する力は非常に重要であるとされています。
知育効果をさらに高める遊び方
レゴブロックの知育効果をさらに享受するためには、2通りの遊び方を交互に子供にさせることがおすすめです。
1:完成作品を見せて作らせる
購入時の箱やネット上に数多く掲載されているレゴ作品画像を子供に見せて、それを真似させて作らせる遊び方です。
特に、問題を解決する力を子供に養いたい際にはおすすめの方法です。
レゴブロックを始めたばかりの頃や幼児期の子供には、親が簡単に模倣できるレベルの作品がおすすめです。
はじめのうちは「わからない」と子供にストレスが溜まりますが、親が少しずつ解説してやることでスムーズに模倣できるようになるでしょう。
慣れてきたら少しずつレベルを上げてみましょう。
2:オリジナル作品を作らせる
子供は大人の予想を上回る自由な発想の持ち主です。そんな自由な発想力をさらに鍛えたい際には、オリジナルの作品を作るように誘ってみましょう。
いきなり「自由に!」と声をかけられても、多くの子供は戸惑ってしまいます。
大人が「好きな動物は?」とか「ママは○○ちゃんのお家が見てみたいなー」とうまく誘導してやると子供の好奇心をくすぐることができるでしょう。
レゴブロックのデメリット
続いては、レゴブロックのデメリットをご紹介します。
大人が注意すれば回避できるものもあるため、子供に遊ばせる際には特に注意しましょう。
デメリット1:誤飲の可能性がある
レゴブロックには多様なサイズのピースが展開されています。
幼児期でも安全に使える口に入らないサイズもありますが、子供は成長に合わせてより難易度の高い細かなブロックを欲しがるようになります。
ここで気をつけたいのが、上の子が遊ぶブロックを下の子供が誤飲するという事故です。
兄弟姉妹の多い家庭でよく起こる事故ですが、レゴに関わらず小さなパーツで遊ぶおもちゃでは特に注意すべきことです。
レゴには大きさや難易度に合わせて対象年齢が決められていますが、指先ほどの小さなパーツで遊ぶ年齢の兄弟姉妹がいる場合は、下の子が絶対に触らないように遊ぶ部屋を分けたり、子供の手では開けられないボックスに収納するなどの工夫が重要だと言えるでしょう。
デメリット2:兄弟姉妹で遊べない
デメリット1でも挙げた通り、レゴブロックはレベルによって対象年齢が細かく分かれています。
そのため、年の離れた兄弟姉妹が同じパーツを使って遊ぶにはある程度の年齢を超えていないと不可能だと言えます。
家庭の中には上の子に対象年齢に合わない大きめのブロックを仕方なく与えているというケースもあるでしょう。
3歳以上であれば何歳の子供でも夢中になって遊べるパズルもあるため、この点はレゴ特有のデメリットと言えるかもしれません。
デメリット3:室内遊びが増える
子供が屋外で受ける刺激には、様々な良い効果があるとされています。
とある調査によると東大生の多くが幼少期に自然遊びを満喫しているという報告もあるほどです。
レゴブロックの知育効果を十分に子供に与えてやることも大切ですが、偏りすぎると室内遊びばかりになり、自然と触れ合うなど部屋の中にこもっていては受けられない刺激を子供に与えてやることができません。
室外と室内での遊びをバランスよく子供にさせることも、子育て中の大人の重要な役割だと言えるでしょう。デメリット4:片付けが大変
3つ目のデメリットは、直接子供の成長に関係するものではありませんが、家事や育児に忙しいママにとっては軽視できない問題です。
幼い子供が遊ぶためのレゴブロックであれば、ブロックパーツはさほど小さくなく片付けも容易ですが、レベルが上がるにつれてパーツが小さくそして多くなるのが特徴です。
家具の下に入り込んでしまったり誤って捨ててしまったり。
重要なパーツほど失いやすかったりと、片付けに手間取ってしまうのもレゴの特徴と言わざるを得ません。
早いうちから適切な片付けの方法を子供に教えるように心がけたいものです。
正しい使用でレゴブロックから知育のメリットを享受しよう!
大人が注意してブロックを管理することで、安全にレゴ遊びが行えるようになります。
子供がスムーズに遊べるように適切に誘導してやるなど、大人の努力も必要だと言えるでしょう。