読書習慣が子供に与えるメリットと、読書を習慣づける方法5つ

  

読書習慣の効果は、子供にとってその後の人生を大きく変えるほど大きなものです。

読書をすることはいいこと、というのは誰もが幼い頃から言われてきたことですし、実際にさまざまな研究結果からも明らかになっています。

しかし、いざ自分の子供に読書習慣をつけさせようと思っても、子供が本に興味を示さないなどなかなかうまくいかないものですよね。

そこでこの記事では、子供の頃に読書習慣をつけさせてもらった筆者が自分の体験談も踏まえ、子供に読書習慣をつけさせる効果的な方法をご紹介します。

読書習慣が子供に与えるメリットとは?


そもそも、読書習慣が子供にとってどんなメリットがあるかご存知ですか?

・想像力が身につく
・読解力が身につく
・知識が増える
・語彙力が増える
・集中力が身につく
・感受性豊かになる
・文章を書く力が身につく

一般的に言われているのは上記のようなものです。

もちろんこれらもそうなのですが、子供の頃に読書習慣があった筆者の実体験から言うと、特に下記のようなメリットがありました。

・国語が得意になる
・周りより本を読むスピードが早くなる
・同級生よりも年上の人や大人との会話が楽しくなる
・漢字やことわざ、慣用句に詳しくなる
・人の気持ちに敏感になる
・大人になってからも、文章を書くのにまったく困らない
・想像力が鍛えられ、発想力・アイデア力が高くなった

個人差はありますが、このように読書習慣があるだけで得することがたくさんあります。

読書は、子供を成長させるのに最もコストがかからない最高の教育法の一つであると言えるでしょう。

子供の読書習慣が減っている今こそチャンス


今、子供が読書をする時間はどんどん減っています。

公益社団法人が行った「学校読書調査」によると、高校生の不読率(月に1冊も本を読まない割合)は5割以上にものぼっています。

参考:http://www.j-sla.or.jp/material/research/dokusyotyousa.html

ですが、先に述べた通り読書習慣が子供に与えるメリットは多々あります。

・想像力
・読解力
・知識が
・語彙力
・集中力
・感受性
・文章力

どれも、生きる上で大事な力だというのはご理解いただけますよね。

だからこそ、全体的に子供が読書離れしている今はチャンスとも言えるのです。

月に1冊でも本を読む習慣をつければ、その時点で周りの子供に差をつけれる可能性が高まります

もし、その本が4〜5章で構成されているものであれば、1週間に1章読めば月1冊読めることになります。

そう考えると、決して難しくないことですよね。

子供に読書習慣をつけさせる方法


では、どうすれば子供が自ら読書をしたくなるように習慣づけることができるのでしょうか?

一般的な方法に加え、筆者の体験談を基に具体的な方法をご紹介していきます。

1.読書ノート

筆者が一番効果があったと今振り返って感じるのは、母にもらった「読書ノート」でした。

読書ノートといってもなんの変哲もない大学ノートに表を書いたもので、読んだ日付・本のタイトル・著者・評価(◎◯△✕)・ページ数・累計ページ数という項目があります。

私は特に「累計ページ数」を伸ばすのが楽しくて、どんどん本を読むようになりました。

累計が10万ページに達したときの達成感は今でも覚えていますし、子供ながらに目標のために頑張るということをそこで学びました。

2.国語辞典にマーカー

読書ノートとセットで母がくれたものが、国語辞典でした。

分からない言葉が出てきたらその都度国語辞典で引き、調べた言葉にマーカーを引きます

これも読書ノート同様ゲーム感覚で、楽しんでやっていたのを今でも覚えています。

今では電子辞書などもありますが、実際に手を動かして言葉を覚えるというのが脳科学的に見てもいいということが明らかになっています。

子供の年齢にもよりますが、小学校2年生くらいであれば国語辞典を引きながら言葉の意味を調べるというのはもうできるはずです。

3.図書館に行く習慣

読書ノートをつけるようになってから、図書館によく行くようになりました。

図書館はたいてい返却期限が2週間に定められているので、強制的に2週間に1回のペースです。

図書館は無料で利用できますし、場所によっては読み聞かせのイベントなどをやっていたり、季節ごとにおすすめの本の特集をしていたりするのでどんどん利用することをおすすめします。

4.親が本好きであることを子供にも見せる

子供は、親のマネをしたくなるものです。

親であるあなたが、本を日常的に読んでいる姿を見せることで、自然と子供も本への抵抗感が減ります。

そして、親がやっていることに興味を持ち、自分もやってみたいという気持ちになるのです。

もし、親であるあなたも本が苦手だという場合、良い機会なので子供と一緒に本を好きになる機会にしてみるのもいいですね。

5.読書時間を作る

単純に思えるかもしれませんが、1日のうちに少しでも読書をする時間を予定することは効果的です。

それが30分ほどの短時間でも、必ず読書時間を取るということが大事です。

毎朝◯時〜◯時は子供と本を読む時間、と決めてカレンダーや見えるところに書いておくのがおすすめです。

ただ「毎日読もう」と思っているだけだと、3日坊主になってしまう危険もあります。

そうならないためにも、読書時間をスケジュールとして毎日に組み込むようにしましょう

子供に読ませる本を選ぶポイント


偉人伝であったり、内容が堅い本を読ませようとする方もいますが、そうすると子供が本に対して苦手意識を持ちやすくなります

最初は、子供が慣れ親しんでいるようなものから選んであげるのが良いでしょう。

例えば、映画や漫画になっているような物語です。

ストーリーをある程度知っている本であれば、子供も楽しみながら読むことができます。

この「楽しみ」を与えるのが、最初は大事なのです。

子供のためにと思い、「勉強になりそうな本を」と選んでしまう気持ちもわかりますが、焦ってはいけません

子供に読書習慣をつけるための第1段階は、本に慣れてもらうことだと意識して選んでみましょう。

まとめ


今回は、子供の読書習慣をつけるメリットや、その習慣づけのための方法についてお話しました。

近年、読書離れしている子供が増えていますが、読書が子供にもたらすメリットは数多くあります。

・想像力
・読解力
・知識が
・語彙力
・集中力
・感受性
・文章力

これらの力をつけることで、子供が将来、勉強や仕事をする際に困らないための土台を作ることになります。

特に想像力や感受性は、仕事で大事な要素となります。

読書習慣をつけるためには、親であるあなたが本に苦手意識を持っていると障害になる可能性が高いです。

もし、あなた自身が読書を苦手に感じているようであれば、この機会に子供と一緒に本を読む習慣を作ってみてくださいね。