子供の成長を見られるのは親にとってとても嬉しいことですよね。
成長曲線は子供がちゃんと発育しているかどうかを見るのにとても大切なものです。
しかし、自分の子供が成長曲線から外れてしまったとき、親たちはどのようにしたらいいのでしょう?
成長曲線から外れたときに考えられる問題があるのでしょうか?
同じ問題を抱えてるママたちの声も交えてお話していきます。
成長曲線って何?
成長曲線とは、人間の発育過程をグラフ化したもののことを言います。
成長曲線を描くことで、自分の子供が健康的に成長しているかどうかを確認することができます。
成長状況を常に把握ができ、成長障害も早く発見することもできるのです。
子供の成長曲線で必要な情報は?
子供の成長曲線を描くには、身長と体重を記録するだけで簡単に成長曲線が描けます。
計測する頻度は、大体1か月を目安にしていきましょう。
検診などで測定する機会があればそれもメモしておくほうがいいでしょう。
ショッピングモールや百貨店内の乳児スペースにも最近では体重が測れるようになっています。
気軽に体重を測ることができるのは母親にとって嬉しいことですよね。
子供の成長曲線の見方とは
健康的に成長しているかどうかを見極めるには、1年間の身長・体重の増加を確認していきます。
個々で成長スピードが変わっていくので、他人の成長と比べるのではなく過去の自分の成長を参考にしていきます。
例えば一時的に急激に身長が伸びてそのあと身長が伸びなくなった場合、もしかすると成長異常ではないかと疑います。
成長曲線を描いていれば、そういったときにすぐ気付くことが出来て、早い段階で対応することも可能になるのです。
子供の成長の仕方は年代よって違う
子供の成長というのは、常に一定のスピードで伸びるわけではありません。
大きく分けると乳幼児、小児期、思春期の3つの成長スピードが存在します。
乳幼児
ここでの乳幼児は、0歳~4歳までの子供のことを指します。
赤ちゃんの身長は約50cmですが1年後には身長あ0.5倍も成長します。
そのあと少し成長曲線が緩やかになり4歳までには生まれたときの身長の2倍になっています。
小児期
小児期は5歳~9歳までの子供のことを指します。
年間で大体6センチ程成長していきます。
この時期の成長は成長ホルモンが大きく関係しています。
成長ホルモン分泌がうまくいかないと身長も上手く伸びないのです。
思春期
思春期は10歳~18歳までの子供のことを指します。
この時期は成長するスピードが加速していきます。
これを思春期の成長スパートとも呼びます。
速度がピークに達する年齢は、男子が13歳、女子が11歳と言われていますが、ピークを過ぎると、成長曲線は緩やかになっていきそのうち身長がストップします。
思春期には「性ホルモン」がとても大きな役割を果たしています。
子供の成長に関するママたちの悩みをご紹介
ここで子供を持つママたちの悩みをご紹介します。
皆さんはどんな悩みを抱えているのでしょう?
うちの子体重が増えないんです…。(さなえママ・32歳)
うちの子は5歳になりますが、最近体重が増えなくて困っています。
いつもご飯はおいしく食べてくれています。
しかし、周りと比べてご飯を食べる量が少ないです。
たくさん食べられないことが原因で体重が増えないのであれば無理やり食べさせないといけないのかなとも思ってしまいます。
これ以上子供を太らせたくない…。(ゆうなママ・30歳)
うちの子は生まれて1年半が経ちます。
他のよりも体重が多く、母子手帳裏にある平均の成長曲線を見るとはみ出てしまっています。
食欲がありうどん一玉やごはんも茶碗一杯は普通に食べてしまいます。
最近は医師に言われて運動をさせるようにしています。
あまり心配しすぎもよくないようなので、子供の成長を楽しんで見守っていこうと思います。
食べることに興味がないみたい…。(みきママ・29歳)
食べることが興味がないようで、なかなか箸を進めてくれない息子がいます。
なのでほかの子よりも一回り程体が小さいのが悩みです。
ちょうど小学3年生で思春期が始まる大事な時期。
白米に味をつけたり、お肉をたくさん食べさせるようにはしています。
食事の時間にも気を使い、体に食事の時間をしみこませています。
食べることに興味を引き出すために、なるべく料理のバリエーションを増やし、見た目もおいしく見せる工夫をしています。
一気に成長する思春期にみんなと同じように成長してもらいたいので、母親ができることは何でもやってあげたいです。
成長曲線から大きく外れてしまったら
子供のために食事に気を付けたり、生活習慣を見直してはいるけど、周りの子より大きい、小さいということで悩むことも多いと思います。
しかし、その原因のほとんどはその子の体質であることが分かっています。
一人一人違う体を持っているので、平均的な成長曲線と自分の子供の成長が外れていても心配しすぎる必要はありません。
ただし、あまりにも大きく成長の変化があった場合、専門機関に相談するのも一つの手です。
身長の伸びに必要な成長ホルモンの不足が原因であば、成長ホルモンの治療を早期に行うことが必要です。
身長の伸びを改善することができれば、特に子供も身長にコンプレックスを抱かずに育っていってくれます。
他にも病気が隠れていたということもあるので、成長異常がみられるときは放置せずに病院へいくようにしてくださいね。
子供の成長を妨げる親の行動
成長には個人差があり、体質によっても差がでます。
そして、親子の関係が良好であると子供の健康状態が良くなると言われています。
では一体どんな親子関係を築いていけばいいのでしょう?
ここでは、良好な親子関係を築くために知っておかなければいけない、子供の成長を妨げる親の行動についてお話します。
怒りすぎは子供を委縮させる
子供は泣きわめいて自己主張するのが本来の姿。
わがままであり、手に負えないこともたくさんありますよね。
しかし、それを頭ごなしに叱り、自己主張ができない環境を作ってしまうと子供を委縮させてしまうことにつながります。
親に怒られて行動が委縮すると、積極性がなくなり、自分の意見を言えなくなってしまいます。
そのストレスが成長と大きく関わることがあります。
ネガティブ発言で子供がマイナス思考に
親が子供に言うネガティブ発言は子供をマイナス思考に追いやります。
マイナスな思考は食欲をなくしたり、食事をする楽しさを忘れてしまうといったことにつながってきます。
食卓の活気は生きる源とも言えるほど大切な空間です。
笑顔で家族がいつでも楽しい食卓を囲むようにしましょう。
過干渉で子供の行動を制限
子供は綺麗に食事をすることができません。
また嫌いなものがたくさんありますよね。
食事のマナーをちゃんと子供に覚えさせたい、好き嫌いなくご飯を食べてもらいたいなどは親にとって誰もが思うこと。
しかし、あまりにも神経質になってしまうと、子供にとっては逆効果に働くことも。
食事をすることに嫌気がさしたり、食に興味がなくなってしまうということも起きてしまいます。
干渉しすぎずに自由に食事をさせてあげることも必要です。
自由が子供にとって一番いいとは限らない
なんでも好きなものを食べていいよと子供を自由にさせすぎるのはよくありません。
子供は自分の健康を管理することはできません。
そのため、栄養のバランスが偏った食事をする、食べすぎるといった行動を起こしてしまいます。
子供を自由にするという考えも大切ですが、食事に関しては何でも子供の自由にさせるのは危険な行為です。
成長曲線にも異常が出てしまう原因になるので、親がしっかりと管理してあげましょう。
最後に
子供が健康的に育っているかどうかは、成長曲線によって判断できることがわかりましたね。
平均の成長曲線に比べて自分の子供の成長が遅かったりすると心配になる気持ちも十分わかります。
しかし、一人一人子供の体質は違うので心配しすぎずに成長を見守りましょう。
子供の成長を妨げる原因の一つに親の行動が問題になっていることもあります。
最近子供にきつく当たってしまった、神経質になっていたということがあれば少し肩の力を抜き子育てに取り組んでみてください。
親子ともどもストレスをためない生活を心がけるようにしましょう。