3歳になると幼稚園に通いだすお子さんもいます。
3歳児の身長はどのくらいなんだろう、うちの子は平均よりも大きい?小さい?と子供の成長が気になる時期でもあります。
1〜2歳の頃は、それほど身長の差というのは感じなかったと思いますが、3歳になるとお友達との関わりも増えてくるので、どうしても他の子供と比べてしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、3歳児の身長の平均はどのくらいなのか、身長を伸ばすためにはどうしたらいいのか、ということについてお話しします。
3歳児の平均的な身長はどのくらい?
これまでは、あまり身長の男女差というのは感じなかったと思います。
3歳になると、徐々にではありますが、男の子と女の子で身長の差が出てきます。
3歳の男の子の平均身長
男の子は1年間で、およそ6.4cmほど身長が伸びます。平均的な身長は以下の通りです。
-2SD(母子手帳にある成長曲線グラフの帯の下のライン)については次の章で説明します。
- 3歳0ヶ月:93.3cm(-2SD 86.4cm)
- 3歳1ヶ月:94.0cm(-2SD 87.0cm)
- 3歳2ヶ月:94.6cm(-2SD 87.5cm)
- 3歳3ヶ月:95.1cm(-2SD 88.0cm)
- 3歳4ヶ月:95.7cm(-2SD 88.5cm)
- 3歳5ヶ月:96.3cm(-2SD 89.0cm)
- 3歳6ヶ月:96.9cm(-2SD 89.5cm)
- 3歳7ヶ月:97.5cm(-2SD 90.0cm)
- 3歳8ヶ月:98.0cm(-2SD 90.5cm)
- 3歳9ヶ月:98.6cm(-2SD 91.0cm)
- 3歳10ヶ月:99.1cm(-2SD 91.5cm)
- 3歳11ヶ月:99.7cm(-2SD 92.0cm)
3歳の女の子の平均身長
女の子は1年間で、およそ6.7cmほど身長が伸びます。平均的な身長は以下の通りです。
同じく、-2SDについては次の章で説明します。
- 3歳0ヶ月:92.2cm(-2SD 85.5cm)
- 3歳1ヶ月:92.8cm(-2SD 86.0cm)
- 3歳2ヶ月:93.5cm(-2SD 86.6cm)
- 3歳3ヶ月:94.1cm(-2SD 87.1cm)
- 3歳4ヶ月:94.7cm(-2SD 87.7cm)
- 3歳5ヶ月:95.3cm(-2SD 88.2cm)
- 3歳6ヶ月:95.9cm(-2SD 88.8cm)
- 3歳7ヶ月:96.5cm(-2SD 89.3cm)
- 3歳8ヶ月:97.1cm(-2SD 89.8cm)
- 3歳9ヶ月:97.7cm(-2SD 90.3cm)
- 3歳10ヶ月:98.3cm(-2SD 90.9cm)
- 3歳11ヶ月:98.9cm(-2SD 91.4cm)
うちの子はお友達より低い?低身長だと心配な人は
お子さんの身長が他の子と比べて少し低いのでは?と心配されている親御さんもいるでしょう。
保育園や幼稚園でも身体測定があると思いますが、お子さんの成長曲線を書いてみて、標準曲線の中に収まるのであれば、特に心配する必要はありません。
ただし、今は標準曲線の中に入っているけれども、それが標準曲線と平行になっていない、だんだん下がってきているという場合には、少し注意が必要かもしれません。
低身長とはどのくらい?
身長は、同じ年齢でもかなり差が出ることがあります。
ですから、同じ年齢の子供の身長を測って、その平均値を中心として、どのくらいに幅があるかを数値で表します。
平均値からどのくらい離れているのかを示す指標として使われているのが、「SDスコア(標準偏差)」です。
平均値から、プラスの方向へは1SD、 2SD、マイナスの方向へは-1SD、-2SDと幅を示しますが、-2SD以下になると低身長であると判断されます。
全体の中で、およそ2.3%の子供が-2SD以下に入るとされています。
ただし、-2SD以下というのは一つの目安であって、それがすぐにでも治療が必要な病気であるというわけではありません。
低身長が気になったら小児科に相談
前章で説明した、3歳児の平均身長をご覧いただき、お子さんが-2SD以下の身長であれば、まずは小児科の専門の医師を探しましょう。
身長の伸び方がゆっくりなだけなのか、それとも何らかの理由によって身長が伸び悩んでいるのかは、素人では判断できません。
低身長はホルモン療法などで治療が可能な場合があります。
ただし、その治療も効果があるのは骨が成長している間だけなので、大人になってからやっても効果は見込めません。
もし治療で身長を伸ばせるのであれば、とにかく早く始めることが大事なので、心配ならば一人で悩まず、小児科の先生に相談してください。
3歳児から身長を伸ばすための必要な3つの対策
子供の身長がこれからちゃんと伸びるかどうか心配、もっと大きく育ってほしい!と思うなら、普段の生活の中で気をつけてほしいことがあります。
とはいっても、特別なことではありません。
生活習慣をきちんとして、食生活にも気を配るという、子供の健康を考える上では当たり前のことばかりです。
1.夜更かししない!しっかり睡眠をとる
昔から「寝る子は育つ」といわれるように、子供にとって睡眠時間はとても大切なものです。
身長が伸びるためには成長ホルモンの分泌が欠かせませんが、成長ホルモンは眠っている間にたくさん分泌されますので、しっかりと睡眠を取らないといけません。
ところが日本小児保健協会の調査によりますと、3歳児の就寝時間がかなり遅くなっているようです。
- 21時:47%
- 22時:26%
- 23時:4.7%
(日本小児保健協会「幼児健康度に関する継続的比較研究」より、就寝時間の割合)
しかし、朝起きる時間がいつも通りだと、睡眠時間が短くなってしまう恐れがあります。
お仕事をしていると、帰ってきてから食事を作って、お風呂に入れて、と子供の面倒をみるのも本当に大変です。
どうしても寝る時間が遅くなってしまうこともあると思います。
しかし、22時以降になりますと、朝7時に起きるとしても9時間しか眠れません。
お昼寝でたっぷり眠れていればまだいいですが、なるべくなら21時くらいまでには寝かせたいところです。
遅くなってしまった日には無理にご飯を手作りをしないで、おかずは冷凍食品でもいいのです。
食事はさっさと済ませて、寝てしまいましょう。2.好き嫌いのないように、栄養バランスの良い食事
一つや二つ、どうしても食べられない食材があっても問題はありません。
ただ、あれもダメ、これもダメとならないように、なるべく幅広い食材を食べられるようにしたいものです。
子供はまずご飯が基本です。
1日の食事のうち、半分は炭水化物から栄養を取れるように、主食はしっかり食べましょう。また、日中しっかり体を動かせるように、朝ごはんもしっかり食べたいところです。
子供が小さいうちは一汁三菜なんて凝った食事を作らなくてもOK。
具沢山味噌汁があれば、たんぱく質も野菜も十分摂れます。
子供が苦手な食材があったり、食わず嫌いになっている場合には、一緒にス-パ-にお買い物に行くことをおすすめします。
あまり好きではない野菜でも「この中から一番美味しそうなものを選んで!」と子供に選ばせるのです。
そして料理を出すときに、「今日は○○ちゃんが選んでくれたお野菜で作ったよ」といって出すと、不思議と食べるものです。
3.骨の成長のためにもよく体を動かすこと
身長を伸ばすためには、筋肉をつけるのではなく、骨が成長しなくてはなりません。
そして、10代の成長のピークになる前に、しっかりと体を動かして、体の準備をしておくことが必要なのです。
将来身長を伸ばしたいと思うなら、3歳の頃からたっぷり運動をして、骨の成長を促すことです。運動といっても、3歳児では難しいことはできません。
でも大丈夫、骨の成長のためにはジャンプや走るなどの運動で十分なのです。
骨は縦方向に刺激を与え、体を休ませることによって成長するものです。ですから、日中は思い切り動き、しっかり睡眠をとるという生活のサイクルができていれば大丈夫です。
外に出られない日であっても、部屋の中でジャンプをしたり、音楽に合わせて体を動かしたりするのでも十分です。
成長期の間はこれらをずっと続けることが大事!
身長は実は、遺伝的な要素が大きいので、両親ともに小さい場合には、子供もあまり身長が高くならないことが多いです。
それでも、親より大きくなっている子はたくさんいます。
それは、小さい頃にどのくらい動いているか、栄養をしっかり摂っているか、ということと大きな関わりがあるようです。
成長のピ-クは小学校高学年くらいからですので、それまでは上記で説明した3つのことを心がけてください。
今は小さくても、成長期に入った途端にぐんと身長が伸びる子もたくさんいます。
まとめ:3歳児の平均身長は90cm前後。もっと伸ばしたいなら良い生活習慣を!
3歳になったばかりであれば80cm後半くらい、3歳後半になると90cmを超えてくるくらいが男女ともに平均的な身長だといえそうです。
将来大きくなってほしい、子供の身長を伸ばしたいと思うなら、普段の生活習慣がとても大切です。
親が小さいからと諦めないで、よく食べ、よく遊び、よく眠るという生活をしていれば、自然と大きくなっていくのではないでしょうか。