子供は1歳すぎると歩き出し、2歳をすぎると言葉も増えてきて動きも活発に。
それが3歳になるとさらに行動範囲が広がり、親としてはますます子育てが大変な時期になります。
どんどん動けるようになってきて活発になる3歳児。
どんな風に成長していくのか、心と体の成長のポイントについてまとめました。
新しくできるようになることもたくさんありますので、「これが3歳児の成長か!」と、パパとママ、育児を一緒に楽しんでほしいと思います。
3歳児は言葉もこんなに増える!心と知能の成長の様子
3歳になると2歳と比べ、言葉も増えますし、分かることが増えてきます。
親の言うことも以前より理解ができるようになるので、コミュニケーションを取るのが楽しくなってきます。
お話が楽しくなる
最初は「ワンワン」「ブーブー」など単語しか話さなかった子供も、いつしか文章で話すようになってきます。
絵本のストーリーなども理解できるようになってくるので、「○○が、〜して、どこどこへ行った」など長い文章を話せるようになってくるのもこの時期の特徴。
話をするのがますます楽しくなる時期です。
また、お友達との関わりの中で、使って欲しくない言葉を覚えてきたり、テレビを見て覚えた言葉をやたらと連呼することもあるでしょう。
そんなとき、親が目くじら立ててしまうと、面白がって余計にその言葉を使いたがります。
あまり感情的にならず、ダメなものはダメと注意をし、怒るというよりも「そんな言葉を使われたらママは悲しいな」ということを伝えてみてください。
子供はママが大好きだから、真剣に伝えればわかってくれます。それも3歳児の成長の一つです。
何にでも興味を持ち始める3歳児
「なんで〜」「どうして〜」という質問が増えてくるのも3歳児の成長の証です。
大人ならもう当たり前のことになってしまっていることでも、子供には全てが新鮮。どんなことにも興味を持って、あれこれと聞いてきます。
正直、いちいち答えるの面倒だなと思うことも多いのですが、子供の好奇心の芽を摘まないためにも、適当にやり過ごすことのないようにしてください。
子供の興味には、真剣に付き合いましょう。大人だからって何にでも答えられるわけではありませんので、わからないときは「ママ(パパ)もわからないから、調べてみようか!」と、一緒になって考えることが大事です。
インターネットもいいですが、図書館に行くと子供でもわかりやすく解説してくれている絵本がたくさんあります。
そういった本を見ながら、一緒に調べる習慣をつけると、さらに子供の好奇心を刺激してあげられるでしょう。
ごっこ遊びも楽しい!
これまでは車のおもちゃや人形など、自分一人で遊ぶことも多かったと思います。
言葉が増えてきたことで、役割というものを理解できるようになり、ごっこ遊びをするようになります。
よく見かけるのは、先生と子供に分かれて「保育園ごっこ」や「おうちごっこ」です。
パパとママと子供、というような家庭の再現のようなこともできるようになります。
友達との関係にも変化が出てくる
一人で積み木で遊んでいた子も、友達と一緒により大きなものを作ろうとしたり、車のおもちゃでどちらが早いかを競争したり、自分の遊びを誰かと分かち合い、友達との共同作業も多く見られるようになります。
そして、遊びの範囲が広がることによって、友達と喧嘩することも増えてきます。
しかしこの時期の喧嘩はとても大切なものですから、一方的にどちらが悪い、というような叱り方をしてはいけません。お互いの言い分をきちんと聞いた上で、我慢することの大切さや、相手を許し、仲直りする方法を学ぶ必要があるからです。
相手の気持ちを考えることや遊ぶときのルールなどを学ぶ大切な時期なので、喧嘩が起きたらすぐに止めるのではなく、暴力沙汰にならない限りは少し見守ってみてください。
イヤイヤ期を卒業する子も
2歳の頃から始まったイヤイヤ期も、少し落ち着いてくることがあります。
早い子ですと、なんでも嫌だと泣き喚くのではなく、話せばわかるようになってきます。
動きも活発!ますます目が離せない、体の成長の様子
ヨチヨチ歩きだった頃が懐かしいと思うくらい、よく動くようになるのが3歳児。
思わぬスピードで道路に飛び出してしまうこともあり、親としては外にいる間は一瞬たりとも気を抜けなくなります。
縦に大きくなる時期
生まれたときの体重は3,000g前後だったと思いますが、3歳ともなると13〜15kgくらいになります。
身長は90cmを超えてきますが、この時期は体重よりも身長の方が伸びが良い子が多いです。
まだぽちゃぽちゃしていた2歳の頃と比べると、かなり均整のとれた体つきになってきます。
筋肉もついて動きがますます活発に!
運動能力がぐんと伸びるのも3歳児の特徴です。
これまでは、右足を乗せたら左足を乗せて、と一歩ずつ登っていた階段も、交互に足を出して登れるようになります。
他にも、
・後ろ向きに歩く
・平均台を渡れる
・爪先立ちができる
など、運動の幅も広がります。
この時期は、なるべく外遊びをさせて、筋肉を鍛えるとともに、バランス感覚なども養いたい時期です。
遊びの範囲も広がる
外遊びが大好きな子供たち。
じっとしていられなくて、どこでも走り回っています。
道具を使うことも上手になってくるので、三輪車に乗って遊ぶこともできるようになります。
最初の頃は地面に足をついて前に進んでいた子でも、徐々に慣れ、ペダルを上手に漕げるようになってくるでしょう。
早い子ですと、ペダルなし自転車に乗って、補助なしでもスイスイ進めるようになります。
公園での遊具にも挑戦させたい時期です。
自分で自分のことができるようになってくる
筋肉が発達してくると、体だけでなく指先の動きも滑らかになります。
今までできなかった細かいこともできるようになるので、例えばボタンを外す、はめるなど、お支度も少しずつ自分でできるようになってきます。
パジャマのボタンなどは自分ではめさせる習慣をつけるといいでしょう。自分でやることの楽しさを覚えて欲しい時期ですから、お支度に時間がかかってもイライラしないで、じっと見守りましょう。
そして、自分でできたら、思い切り褒めてあげてください。
トイレトレーニングはその子のペースに合わせて進めよう
早い子ですと、もうオムツは取れているので、うちの子はいつ取れるのか?ということも気になる時期ですが、トイレトレーニングは決して焦ってはいけません。
早く取れればいいというものではないので、失敗しても絶対に怒らないでください。
4歳、5歳になっても夜はオムツをしているという子もいます。
また、いったん取れても下の子が生まれて赤ちゃん返りしてお漏らしする、という子もいます。
しかし、オムツをして小学校へ行く子はいませんので、「そのうち取れる」くらいのおおらかな気持ちでいることが大切です。
親がピリピリしているとそれが子供に伝わって、余計に失敗してしまうこともあります。
子供だってお漏らししたらいけないと思っているので、それ以上追い詰めないようにしてください。
トイレトレーニングは焦らずに、その子のペースで進めていきましょう。成長のスピードはその子次第。人と比べず育児を楽しむ
3歳になるといろいろなことができるようになってくる反面、他の子と比べてうちの子は成長が遅いのでは?と気になる時期でもあります。
しかし成長のスピードには個人差があるので、他の子供と比べてはいけません。
一つできるようになったら褒めてあげる
他人と比べるのではなく、過去のその子と比べて、できるようになったことがあったらたくさん褒めてあげましょう。・ニンジンが食べられるようになったね。
・おトイレ行きたいって教えてくれてありがとう。
なんでもいいのです。
その子ができなかったことができるようになったら、立派な成長です。
その成長を思い切り褒めてあげてください。
それが子供のやる気を育てます。
積極的に話しかけよう
言葉を増やしたい、もっと話せるようになってほしいと思うなら、子供の中に言葉が蓄積されるようにしてあげなければなりません。
大人でも「英語を話してみて」と言われたところで、覚えている言葉が少なければ何も話せないのと同じことです。
子供の中に言葉が溜まっていなかったら、出てこないのです。
ですから、親がたくさん話しかけ、色々な言葉を教えてあげてください。
そうすれば自然と言葉が溜まっていき、子供の口から出てくるようになるでしょう。
まとめ:3歳児は心も体も大きく成長する!
あちこち動き回って、落ち着かない3歳児。
ますます目が離せなくなりますが、これも成長の証です。
色々なことに興味を持ってくる時期でもあるので、子供の好奇心を引き出し、やる気に繋がるように、親がサポートしていきたいものです。
まだまだ手がかかって大変ですが、たくさん話して、たくさん遊んで、今しかないこの時期の育児を楽しんでください。