幼児教育の専門家は「優秀な人は自然で遊んだ経験が多い」と提言します。
特に、自然を手軽にダイレクトに味わえる砂遊びは、子供に高い効果を示すとされています。
しかしながら、汚れや菌が気になるママにはストレスの多い遊びであることも事実。
今回は、そんな砂遊びについて5つの良い効果と注意点をご紹介します。
砂遊びが子供に与える効果とは?
自然と触れ合う遊びの代表格とも言えるのが、砂遊び。
子供の情緒を豊かにし、想像力などを高めると言われている砂遊びの効果について詳しく確認します。
感性を豊かにする
室内遊びでは絶対に経験することができない感触を与えてくれるのが、砂遊びの醍醐味です。
サラサラと指の間を流れたり、水と混ぜてベチャベチャの感触を味わったり。
過ぎ行く外の景色を見ながら砂場で過ごす時間は、この上ない子供の遊びと言えるでしょう。
子供の脳へ様々な刺激を与える砂遊びは、子供の感性を豊かにします。体のトレーニングができる
子供は教えずとも、砂をぎゅっと握ったり砂場を掘ったりします。
指先をはじめ体のあらゆる部分を器用に使うことは、遊びながら体をトレーニングすることにつながります。
特に、指先を多様に動かすことは子供の脳へ多大な刺激を与えるとされており、知育効果が高い遊びだと言えるでしょう。
時には汚れを気にせず裸足で砂場遊びをさせることもおすすめです。
想像力が育まれる
砂場遊びになれると子供は料理ごっこをしたり、山や川を作って遊ぶようになります。
大人には見えない情景を思い浮かべて、砂を中心にしながら想像力を膨らませます。
砂と少しのおもちゃがあれば、無限に想像力を膨らませながら遊び続けられるのは、子供だけの特権です。
砂場遊びを通して大きな想像力が育まれると言えるでしょう。
体が丈夫になる
専門家の中には、様々な菌が含まれる砂場で遊ぶことを通して子供の免疫力が高まるなど、体が鍛えられると考える人が多くいます。
砂遊びが終わった後にきれいに手を洗うことは必須ですが、外の空気と砂場からの刺激を享受することは、成長盛りの子供には重要なことだと言えるでしょう。
協調性が身につく
大きな公園や保育園・幼稚園の砂場には、他の友達がいる場合が多いです。
おもちゃの貸し借りや砂場の領域争いなど、友達との交流を通して子供に協調性が身につきます。
子供は成長する上で様々な力を育みますが、人間社会で生きる上で最も重要な力は協調性です。
しかし、この力は室内でお母さんと一緒に遊んでばかりいてはうまく身につけることができません。
ぜひ、積極的に公園へ出かけ他のお友達と交流する時間を設けてみましょう。
砂遊びをストレス少なく行う方法
砂場遊びには、他の遊びからは享受できない様々な効果が得られることがわかりました。
しかし、汚れや菌などママがストレスに思うシーンが多い遊びであることも事実。
ここでは、そんなママが砂場遊びをストレスなく遊べる方法をご紹介します。
親子ともに古着で出向く
子育てをしていると友達や親戚から“お古”の子供服をよくもらいます。
砂場で遊ぶ日には、ぜひそうした古着を着用させるようにしてください。
もし手元にないという場合には、中古ショップなどでは100円前後で購入することができます。
「ひどく汚れたら捨ててもいい」と思うことで、大きくママのストレスを減らすことができます。
おすすめは、ママも同じく着古した服を着ていくこと。
一緒に泥だらけになった遊んだ経験は、子供にこの上ない効果をもたらすでしょう。
大きめのバケツを持参する
自由な発想で遊ぶことができるのは子供の特権ですが、親が思いも寄らない体の汚し方をするものです。
同様に、おもちゃも激しく汚れます。
公園には必ず自由に使える水道が設置されているので、大きめのバケツを持参して子供の体とおもちゃをある程度洗うことで、帰宅後に玄関や家や汚れるストレスを軽減できます。
おもちゃを持ち運ぶ容器としても使える優れものです。
乳幼児はベビーカーを使う
外遊びは大人が思っている以上に子供の体力を奪います。
出かけるときは元気いっぱいの子供でも、小一時間も砂場で遊ぶと体力を消耗して眠たくなるもの。
帰り道に外遊びの道具と眠たくてぐずっている子供を抱きかかえるのは、ママにとって大きなストレスとなるでしょう。
可能であれば、ベビーカーを持参して公園に出向くことをおすすめします。
帰り道にベビーカーの中で眠ってくれれば、寝かしつけの手間も省けて一石二鳥です。
整備された公園を探しておく
少子化の影響を受けて、利用者が少なくなっている公共の公園。
中には、何年も手入れされていない公園があるのも事実です。
整備されていない砂場は動物の糞などが放置されていることも珍しくなく、子供に害を与えかねません。
その他にも、水道が出なかったりベンチがひどく汚れていたりなど、ストレスに感じることが多くなりがちです。
砂場遊びを快適にするためにも、散歩のついでなどに整備されたきれいな公園を見つけておくようにしましょう。
家から近い無料で使えるものがベストですが、どうしてもない場合は車移動を検討したり、有料のきれいな公園を見つけておくと、安心して砂場遊びをさせることができます。
季節や気候によって、遊び時間を調整する
子供の成長には冷たい風や時には雨に打たれて外遊びをすることも重要ですが、あまりに寒い日や雨が降ることが予想されている日などは、外遊びを控えることも大切です。
うまく日程を調整することで、ママもストレスなく砂場遊びを楽しめる工夫をしてみましょう。
砂遊びをさせる上での注意点
最後に、砂場遊びを子供にさせる上で絶対に覚えておきたい注意点をご紹介します。
砂の中のゴミや危険物をチェックする
初めて訪れる公園や子供の少ない公園では、子供に遊ばせる前に砂の中をある程度親がチェックするようにしましょう。
ガラスやタバコの吸い殻などが落ちていることは珍しくありません。
空き缶など、おもちゃとして使えるものもありますが、小さな子は怪我をする恐れもあるため、親が注意して取り除く必要があります。
また、砂にフンをする習性のある猫は、公園の砂場をトイレ代わりにしていることがよくあります。
トキソプラズマに感染する恐れがあるため、遊ばせる前には注意しておくようにしましょう。
砂の誤飲を防ぐ
3歳までの乳幼児などは、砂を口に入れてはいけないということを理解できていません。
料理ごっこなどでお皿に入れた砂を渡され、そのまま食べてしまったという事故は相次いでいます。
子供から目を離さないことはもちろん、日頃から危険なものを口に入れないようにしつけをする必要があるでしょう。
手洗いを徹底する
子供に手洗いを習慣化させることは、重要なしつけの1つですが、砂場遊びを始めた際には特に注意して手洗いをさせるようにしましょう。
免疫力の低い子供が使う際は、洗浄力が高くかつ安全性の高いものや泡で出るタイプのハンドソープがおすすめです。
感染症が流行っている時期などは、アルコール消毒を併用するなど心がけたいものです。
また、爪の中に砂が入ると手洗いだけでは汚れを落とすことができません。
子供自身の肌や友達を傷つけないためにも、日頃から子供の爪を短く切っておく習慣をつけましょう。
晴れた日にはぜひ、カメラを持参して出かけよう!
晴れた暖かい日に整備された公園で行う砂場遊びは、子供にとってもママにとっても楽しいものです。
汚れや衛生面で気にしてしまうママもいますが、子供の成長にとってもプラスになるのが砂遊び。
部屋の中では見ることができない無邪気な表情を見せる子供も多いので、晴れた日はぜひ、カメラを持参して出かけてみましょう。