子供の習い事はいつから?年齢別おすすめの習い事とメリット・デメリット

  

「習い事をする子供が増えている」と耳にされた親御さんは多いでしょう。

では一体、どのくらいの子供が習い事をしているのでしょうか?

一説によると乳幼児の2人に1人がなんらかの習い事をしているというデータもあります

今回は、子供に習い事をさせるおすすめの時期や年齢別の習い事の種類、またそのメリットやデメリットをご紹介します。

子供の習い事はいつから始めればいい?


先述の通り、昨今では就学前から習い事をしている子供がたくさんいます

習い事をしている子供のうち、7割程度が幼稚園に入る3、4歳ごろまでに習い事を始めたというデータもあるほどです。

では一体、いつから習い事を始めるのがベストなのでしょうか?

株式会社博報堂は2016年2月に小学生を育てるママ1,428人を対象に習い事に関する調査結果を発表しています。

そのデータでは、18個の習い事別に「習い事を始めた平均年齢」を記しています。

年齢の低い順に結果は以下の通り。

・通信教育・宅配教材 :4.6歳
・ピアノ・音楽教室 :5.0歳
・英語の教材・通信教育 :5.5歳
・水泳教室 :5.6歳
・ダンス・バレエなど :5.6歳
・英語教室 :5.8歳
・水泳ダンス以外の体育 :5.9歳
・絵画教室 :6.2歳
・地域活動 :6.6歳
・学童クラブ :6.8歳
・公文・そろばん :6.9歳
・サイエンス・実験 :7.3歳
・野球・サッカー :7.3歳
・料理教室 :7.5歳
・英語以外の外国語 :7.5歳
・文章・作文教室 :9.0歳
・受験用の塾・教室 :9.0歳
・プログラミング教室 :10.7歳

調査データ:https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/12/20161222.pdf

もっとも開始年齢の低い習い事は「通信教育・宅配教材」4.6歳という結果に。

乳幼児から始められる通信教材を利用している家庭が多いことが伺えます。

一方で、文書作成や塾、プログラミングなどの勉強系や複雑な習い事は小学生の中学年以降から習わせる家庭が多い傾向がわかりました。

調査からは、習い事のスタート時期は4、5歳ごろであることがわかる結果となりました。

習い事の開始年齢については、ママの中でも意見が分かれるテーマです。

続いては、早期から習い事をさせる派のママと、ある程度子供が成長してから開始派のママの意見をご紹介します。

早期開始派のママの意見

英語などの言語は、3歳までに習得を開始するのが望ましいという専門家の意見を聞き、子供向けの英会話を3歳になる前から始めています

他にも、リトミックやピアノなど、音楽教育も早期教育が重要という話をよく聞くので、金銭的な余裕があれば、音楽系の習い事も始めさせたかったです

一方で、子供が楽しんでいないと意味がないとも感じるので、利用前には先生の雰囲気や授業の内容をチェックして、子供が楽しんで通えるものかを確認するようにしています

成長してから開始派のママの意見

自分自身が幼い頃から親の選んだ習い事をさせられていて、あまりいい思い出がありません。

特にピアノを好きになれずにいたのですが、好きでないものは上達が遅くなります。他の子供と比べられて何度も怒られた苦い記憶があります。

成長してから自分が好きなものを選んで習いたかったという思い出があるので、子供には自分の意思で習い事が選べるようになるまで、習い事はさせずにいようと決めています

上の子がもうすぐ小学校に上がるのですが、お友達の習い事の話やテレビで見たことを自分でもやってみたいというようになったので、そろそろ体験教室を利用して、習い事の準備を進めたいと思っています。

【年齢別】おすすめの習い事一覧


続いては、年齢別に見るおすすめの習い事一覧と、その特徴についてご紹介します。

先述の調査結果からもわかるように、習い事によって適切な開始年齢は異なります。

これから習い事を探す際の参考にしてみてください。

0歳〜

・ベビーマッサージ

赤ちゃんへのマッサージ教室です。脳の発達を促す他、子供の免疫力を高める効果アップを謳うクラスもあります。

・ベビーサイン

赤ちゃんとの手話のようなコミュニケーションを学ぶクラスです。赤ちゃんの泣く回数が減るなどの効果があります。生後半年ごろから利用を開始する人が多いです。

3歳〜

・スイミング

肌が強くなる3歳ごろからスイミングを習わせる家庭が増えます。免疫力や肺活量のアップにつながり、風邪をひかなくなったと感じるママが多いです。

・英語

3歳までに急速に発達する言語をつかさどる脳。貴重な時期を有効活用するために、英語を学ばせる家庭が増えます。0歳から学べるクラスもありますが、3歳になるとその枠がグンと増えるので、自宅近くのクラスを使いやすくなるでしょう。

・リトミック

ピアノやダンスなどの基礎づくりとして3歳ごろからリトミックを習わせる家庭が多いです。音楽に合わせて体を動かすことで楽しくリズム感を鍛えること
ができます

幼稚園〜

・ピアノ

3歳までは子供を受け入れていない教室も多いですが、しっかりと椅子に座って指を使える幼稚園ごろになると、ほとんどの教室で利用を開始することができます。小学校から始まる音楽の授業を楽しめるようにと利用を決める家庭も多いです。

・お絵かき

クレヨンや色鉛筆を自由に使いこなせるようになる幼稚園時期には、お絵かきを習わせる家庭が増えます。小学校受験を視野に入れている家庭では、受験科目として設けられていることもあり、必須の習い事と感じている家庭も多いでしょう。

・サッカー

野球ほど複雑な道具を使わなくても楽しめるサッカーは、幼稚園生からも人気のスポーツです。地域のボランティアが開催しているクラスなどを利用すると、格安で開始できるので、2つ目の習い事としても人気があります

小学校低学年〜

・勉強系の教室

本格的な学習がスタートする小学校からは、公文などお勉強系の習い事をさせる家庭が増えます。学童を利用する代わりに公文や塾へ通わせる家庭も目立ちます。また、それまでは英会話が中心だった英語教室でも、ライティングやリーディングなどの要素が強くなる点が特徴です。

・野球

今も昔もスポーツ系の習い事として人気のある野球は、小学生になると始められる子が増えます。体力や技術のアップとともに、チーム活動を学べるなどの利点もあります。

小学校中学年〜

・プログラミング

昨今、小学生の中で人気があるのがプログラミング教室です。2020年からは必須科目化されることもあり、さらにその人気が高くなることが予測されます。大人は難しい印象を抱きがちですが、子供が楽しんで取り組めるような工夫をしている教室が多く、体験教室を覗いてみるとイメージが変わることでしょう

・受験のための塾

中学受験を考えている家庭では、受験用の塾を利用し始める時期となります。難関中学を受検する場合には、公文や通信教材では間に合わないと感じる親もいて、本格的な塾利用が目立つ時期でもあります。

子供が楽しめる習い事は、子供の可能性を広げる


習い事をしなければ、家庭だけもしくは家庭と保育園や幼稚園だけが子供の世界になりますが、教室に通うことで先生や習い事仲間との交流が持て、子供の世界を広げることができます

もちろん、習い事自体でも子供の世界を広げ、うまくいけば人生を豊かにするような貴重な友となるでしょう

習い事を実りあるものにするポイントは、子供が自ら楽しめているかどうか

幼い頃は親の押し付けになりがちなので、必ずこの点を頭に入れ、適切な利用を心がけたいものです。