2歳児のママは、きっとどのママも毎日子育てに奮闘していますよね。
子どもも2歳くらいになるとできることが増え、歩き回ったり走ったり、ものを掴んで投げるなんてこともできるようになります。
言葉もだんだん覚え、ある程度意思疎通ができるようにはなるものの、すぐにイヤイヤ期に突入してしまったり…
そんな中、周りの子と比べてあまりにも落ち着きがなさすぎると、「もしかして何か問題があるのでは?」「発達障害…?」と不安になってしまうこともありますよね。
そこでこの記事では、子どもがなかなか落ち着かない原因と効果的な育て方についてご紹介します。
落ち着きがない子の特徴・主な行動
一口に「落ち着きがない子」といっても、さまざまなケースがあります。
落ち着きがない子どもを持つお母さんの声をまとめると、落ち着きがない子どもにはこんな特徴がありました。
- 気づくとどこかに行ってしまう
- おもちゃでずっと遊んでいられない
- 絵本を読み聞かせても最後まで聞けない
- 最後まで一つのことをやりきれない
- 幼児教室や保育園などでじっとしていられない(席に座っていられない)
- 人の話を最後まで聞けない
- かんしゃくを起こしがち
こうした特徴に当てはまるのであれば、その子は「落ち着きがない子」と言えるでしょう。
もう2歳なのに落ち着きがない原因は?
落ち着きがない子は、大人しい子に比べるとかなり目立ちます。
ママが大変なのはもちろんですが、あまりにも落ち着きがないと周囲の目も気になってしまいますよね…。
ママにとっては精神的にもつらい状況なのではないでしょうか。
2歳という年齢は一般的に見ても落ち着きがない時期なので、言うことを聞けなかったりじっとしていられなかったりするのは当然のことです。
しかし、なぜ落ち着きがないのか、その原因は子どもによってさまざま。
ほうっておいて将来困ったことにならないためにも、子どもの様子をじっくり観察して、なぜこの子は落ち着きがないのかを考えていきましょう。
落ち着きがない原因1:好奇心旺盛
2歳児はまだまだ脳や身体が発達段階!
これからどんどん成長していくために、いろんな刺激を欲してしまうのは当然のことですし、むしろこういった好奇心や探究心に制限をかけない方が個性豊かで知性のある人間に成長していくことができます。
まだ危険なことややってはいけないこと、社会のルールを知らないので好奇心の赴くままに行動してしまいます。
落ち着きがない原因2:自我の芽生え
2歳くらいになると自我が芽生えてきます。
自分の意志がはっきりしだし、意見や主張を通そうとします。
といっても大人のように言葉で説明したりうまく態度に表せないので、かんしゃくを起こしたり自分が思う通りに行動したりする結果、「落ち着きのない子」になったりします。
しかし自我の芽生えは子どもの明らかな成長の証!無理に抑えつけないことも大切です。
落ち着きがない原因3:ストレス
2歳であれば、家族以外にも触れ合うことが増えてきます。
近所の人、お友達、保育園や習い事など…。
大人から見れば対してコミュニケーションが取れているようには見えないかもしれませんが、子どもなりにそういった人間関係のストレスや周囲の環境に対してストレスを感じていることも少なくありません。
ストレスが溜まっているときうまく発散できず、落ち着きがない行動を取りやすいと言われています。
落ち着きがない原因4:愛情不足
言うことを聞けない、走ったり暴れたりする、いたずらをする…こういった一見「落ち着きがない」と見られる行動は、大好きなお母さんの注意を引きたい、かまってほしいという合図でもあります。
下の子ができてつきっきりになってしまったり、夫婦間にトラブルを抱えていて子どもに目がいかない場合など、子どもは自分に向けられている愛情の量を敏感に感じ取っています。
落ち着きがない原因5:栄養が足りていない
イライラしたり、ストレスが溜まっていることで落ち着きがない場合、食事の中で栄養素が足りていない可能性も考えられます。
カルシウム、マグネシウム、亜鉛が不足すると怒りっぽくなったい集中力が切れやすくなるので普段の食生活を注意しましょう。
亜鉛は脳の発達にも影響するので、積極的に摂取したい栄養素の一つです。
落ち着きがない原因6:AD/HDの可能性も
2歳前後の子どもは時期的にも落ち着きがなくて当然です。
ですが、あまりにも程度がひどい場合、ADHDの可能性も否めません。
ADHDとは注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、発達障害の一つです。
素人では判断が難しいので、心配な場合はきちんと専門機関や児童相談所に相談しましょう。
もしもADHDだった場合でも、早期に対処することで落ち着きのなさが改善するケースも多くあります。
落ち着きがない子にいい家庭環境
落ち着きのない子は、そうでない子に比べると集中力の持続力が高くありません。
集中力を保ってほしいときには、なるべく子どもの刺激にならないような環境を作ることが大切です。
絵本やおもちゃはしまっておく、テレビを消す、といった小さなことから始めましょう。
ヒーリングミュージックやアロマの力も借りてみるのも効果的な方法です。音楽や香りで癒やされたり、心が落ち着いたりするのは大人も子どもも同じ。
中には「この香りのアロマをたくと子どもがすぐに眠ってくれる」といったこともあるようです。
落ち着きのなさも個性と認めてあげる
落ち着きがない子どもの子育ては本当に大変です。
体力的にも精神的にもしんどい場面がいくつも出てくるでしょう。
そういう状況だと、どうしてもお母さんにもストレスがたまってしまいます。
ストレスや疲れが溜まっていると、頭では分かっているのについ大声を出してしまったり、子どもを叱ってしまったりしますよね。
「どうしてうちの子だけ?」と焦り、無理に子どもを抑えつけようとしてしまいがちです。
たしかに落ち着いている子の方が手がかからないと思いますが、落ち着きのなさも一つの個性だと思って受け入れてあげましょう。
一番やってはいけないのは、その子の好奇心や探究心を抑えつけ、将来の可能性をつぶしてしまうことです。
子どもの行動を否定せず、受け入れましょう。
もちろん落ち着きがない行動をして周りに迷惑をかけるのを放っておいていいというわけではありません。
そんなときはお母さんが一人で何もかもしょいこむのではなく、周囲の助けを借りましょう。
お母さん自身がストレスをためず、上手に人に頼って、楽しく子育てをすることが大切なのです。まとめ
2歳前後の子どもの、落ち着きがない原因や対処法をご紹介しました。
落ち着きがない子どもを持つお母さんは、「もしかしてADHDなのでは…」と心配になる方が非常に多いです。
中には本当にADHDのお子さんもいらっしゃいますが、多くはいっときのものです。
やんちゃなお子さんでも大体小学校2年生くらいになれば少しずつ落ち着いてきます。
落ち着きがない子の面倒を見るのは本当に大変だと思いますが、あまり思い込まず気楽に考えてみてくださいね。
一人で抱え込むのではなく、旦那さん、両親、自分の兄弟、ママ友、インターネットの掲示板、保健所、児童相談所など、相談できるところはたくさんあります。
今の一番大変な時期を乗り越えればきっと数年後、「あなたが小さい頃は本当に大変だったのよ」と笑い話にできる日が来るはずです。