2歳児は言葉の爆発期ともいわれ、これまでと比較すると話す言葉がぐんと増えてくるのが特徴です。
そこで気になるのは、うちの子の言葉の発達はこれで大丈夫だろうか、どのくらい話ができればいいのだろうか、ということではないでしょうか。
そこで、2歳児の言葉の発達や特徴について、その目安をお話しします。
ただし、あくまでも目安です。
こうでないとダメということではありませんので、「だいたいこんな感じかな」と思っておいてください。
2歳児の言葉の特徴は?発達の目安
1歳を過ぎる頃から言葉がだんだん増えてきて、2歳ともなるとかなり話ができるようになります。
「デンバー発達判定法」という、乳児の成長・発達をみる方法がありますが、これによりますと、以下のような目安があります。
・9ヶ月:25%
・1歳半:90%
・1歳7ヶ月:25%
・2歳4ヶ月:90%
ということは、2歳になったばかりですと、単語で話すことはほぼできるようになり、徐々に二語文になっていく、と考えればいいでしょう。
目安は400語前後
話せる単語は、1歳後半から2歳にかけておよそ300語、2歳半までに450語くらいに増えていくといわれています。
そうしますと、2歳を過ぎた頃にはおよそ400語以上の言葉が話せるようになっているということです。
この単語には、「ママ」「パパ」など意味のある言葉から、「あー」「ぶー」など特に意味のない擬音も含まれています。
二語の言葉が出てくるようになる
これまでは、「ママ」などの単語しか話さなかった子が、二語文を話すようになるのが2歳児の大きな特徴です。
・わんわん、きた
など文章で話すようになってくるでしょう。
こちらが、「今日はお家でブロックして遊ぼうか?」などと質問すると、「ブロック、遊ぶ!」と文章で答えることもできるようになります。
また、これまでは発音がしっかりしなかった部分もあると思いますが、言葉の一つ一つがはっきりとしてきます。
質問が増える
「これ、何?」「なんで?」などの質問もするようになります。
興味がどんどん広がってくる時期なので、質問にはなるべく丁寧に答えてあげましょう。
身近な人の真似もするようになる
・テレビを見て真似る
ということもできるようになってきます。
一番多いのは、ママの口真似。子供は実によく見ているものです。
好きなテレビ番組の歌やキャラクターの動き、台詞なども覚えて真似します。
2歳児の言葉を増やすコツ。親子の信頼関係と会話がカギ
言葉を増やすというと、言葉を教え込むものと思ってしまうものですが、そうではありません。
子供には安心感を与えることが何より大事
怒られてばかりだったり、「それは違う」と注意されてばかりいると、子供も萎縮して、話をしたくなくなってしまいます。
この時期に一番大切なのは、安心感を与えてあげること。子供は安心できる環境にいてこそ、のびのびと遊んで、言葉もたくさん出てくるようになるのです。
無理やり話をさせようとしたり、「○○って言ってみて!」と強い口調で話しかけたりするのはやめましょう。
「怒られた」という思いだけが残ってしまい、話をするのが嫌になってしまうからです。
親子の信頼関係を築くためにも、子供の視点で考えること。
言葉を引き出そうと必死にならないことが大切です。たくさん話しかけてあげよう
どんな言葉でもいいのです。
目についたものを、どんどん言葉にして聞かせてあげてください。
散歩をしていれば、様々なものが目に飛び込んでくると思います。
・お花が咲いているね
・電車、早いね
・わんわん、かわいいね
同じものを見て、そのものの特徴をわかりやすく言葉にしてあげると、子供の言葉がどんどん増えていきます。
これまでは言葉の中心は名詞だったと思いますが、形容詞や動詞をつけて、文章の形で話してあげることを意識する良いでしょう。
特に、おもちゃや食べ物など、その子が好きなものに関わることから話をしてあげると、言葉が増えやすいです。
言葉の世界を広げる工夫を
子供が質問をしてきたら、答えてあげるのはもちろんですが、さらに興味を広げてあげるような話し方ができるといいでしょう。
例えば、おやつを見て「これ、なあに?」と聞いてきたら、「クッキーだよ」「おせんべいだよ」とそのものズバリを答えるのもいいですが、もう少し丁寧に説明してあげます。
・おじいちゃんが持ってきてくれたおせんべいだよ
と、それがどのようなものなのか、詳しく話をしてあげましょう。
そうすると、どんどん新しい言葉を吸収していきますし、子供の世界が広がっていきます。
また、子供の質問が「なんで?」「どうして?」ときりがない時もあると思います。
そんな時にはうんざりすることもあるかもしれませんが、「じゃあ、○○ちゃんはどう思うかな?」と聞いてみてください。
答えられなくてももちろんかまいません。
自分でも考えてみる癖がつきますし、会話を楽しむようにして、話をつなげていけると良いでしょう。外遊びをたくさんしよう
言葉を増やしたいと思うと、本を読むなど家の中でできることばかりに意識がいきがちですが、体を動かして遊ぶこともとても大切です。
脳を発達させるには、脳を刺激することが必要ですが、手足を動かすなど体のパーツを動かすことによって刺激が脳に伝わり、言葉の発達も促進されるといわれています。
体を動かすといっても特別なことは必要ありません。
公園へ行って追いかけっこをしたり、天気が悪い日は家の中で手遊びをしてもいいでしょう。
成長はその子のペースがある。言葉が遅くても焦らない!
2歳はぐんと言葉が増える時期ではありますが、個人差が大きな時期でもあります。
ですから、「うちの子、言葉が遅いのでは」と焦ってはいけません。
コミュニケーションができていればOK
言葉が遅いかどうかの目安として、以下のことをチェックしてみてください。
・目を見て話す
・指示をすればその通りのことができる
・好奇心、興味のある
おおむね、このようなことができれば特に発達が遅いということはないでしょう。
シャイな性格なのかもしれない
子供にだって性格があって、これはパパやママと似ているとは限らないものです。
お話を聞くのは好きだけれど、自分から話すのが苦手な子供もいます。
静かでも、いろいろなことに自分なりに興味を持っていれば大丈夫です。
毎日を楽しむことが大事!
言葉を増やそう!と躍起になるのではなく、今しかないこの時期を楽しもう!というくらいの気持ちで、毎日子供とたくさん遊んでください。
遊びの中から、言葉は自然と生まれ、子供もそれを覚えていきます。
二度と戻ってこない幼児の時期をたっぷり楽しんで、親子の絆を深めていきましょう。心配がある時は小児科に相談しよう
もしも発達に心配があるという場合には、専門医に相談することをおすすめします。
かかりつけの小児科医、もしくは小児神経科医など専門の医師がいる病院を受診してください。
専門機関で診察をしてもらえば、発達に問題があるかどうか、その原因などもわかります。
例えば、脳に問題はなくても耳の聞こえが悪いと、言葉の発達が遅くなることもあります。
もし発達に問題があった場合でも、早く適切な対応をすることで子供の成長を促してあげられますから、あまり心配しないようにしてください。
まとめ:2歳児になると言葉が二語に!文章で話せるようになる
2歳児の言葉の大きな特徴は、二語文になるということです。
これまでは単語しか話せなかったのが、だんだん文章のように長いことも話せるようになってきます。
ますます会話が楽しくなる時期ですので、たくさん言葉をかけてあげてください。
パパやママと楽しく話をすることで、さらに言葉の世界が広がっていきます。