コロナウイルスの影響で、外出が難しいだけでなく、習い事などの教室に行けなかったり…
幼稚園に行けなかったり…日々、悩ましい状況が続いているのではないでしょうか?
こんなとき、一番悩ましいのは、お子さんの教育に熱心なママやパパでしょう。特に、私たちからの情報を日々お読みのあなたは、6歳までは、脳の配線が爆発的に増え、そのスピードの速さは、大人の120倍と知っているだけに…日々、危機感を募らせているのではないでしょうか?
そこで・・・今回は、何か「家庭でできる幼児教育」はないか?と思い、幼児教室【コペル】の代表である大坪氏に依頼し、ご家庭でできる幼児教育の解説動画を用意しました。
第5回:なぜ親の言葉で子どもの自尊感情は変わるのか?
ポイント
- 自尊感情を育む最大のポイントは「あるがままの姿」の素晴らしさを伝える
- あなたが「あなたであること」が素晴らしいことを伝える
- 短所も長所も存在しない人間はいない
- 長所と短所は裏返しの関係なので「良い」ほうに目を向ける
- もし、引っ込み思案であれば、それは「深く考える」特長がある
- もし、暴れん坊なら、それは「元気」な特長がある
- お子さんが仲間に入ろうとしないときは、「深く慎重に考えるいるのね」と言葉がけすると、子どもは自分の良い部分だと捉えるようになる
- 同じ性格でも「良い部分」が伸びて思慮深い大人に成長する。「元気ね」と言葉がけされれば、バイタリティのある大人に成長する。
- 子どもの「そのままの良いところ」に目を向ける
- 人間には「色々な役割」がある
- たくさん動く人は、マンモスを捕まえる時代であれば、優秀な人とされる。実際、新しい分野を作った人の70%は「動きすぎる人」である。だから「じっとしなさい」ではなく「動きすぎる」のは良さとと捉える。
- 何かに突出する能力があると、他のことができないことはよくあること。それを標準化するよりも「突出」させるほうが子どもにとって良い。
- 東京大学の「ロケットプロジェクト」は「右脳開発プロジェクト」とも言われ、登校拒否の子どもたちの突出した部分をとことん伸ばす。突出した部分が、世の中に役立つ。
- 自分のエネルギーがいくところに集中すると、その結果、社会に役立つ人物になる
- 人には、存在する役割と意味があるので、標準化する必要はなく、良さを伸ばすことが重要
- 「あなたは素晴らしい」「世のため人のためになる」ような「志」を育む
- 保護者自身も自分の素晴らしさを褒めしょう
- 子どもは、親が幸せなら、自分も幸せ。だから、まず親が自分自身を褒め、親が幸せになるのが優先。それを見た子どもが幸せになり、幸せな親子関係を築きましょう。
第4回:家庭でできる「全脳」トレーニング
ポイント
- 徳育を大切にする。幼児教育には「徳育」が必須。
- 「偉人の話」は徳育に効果的。漫画の伝記シリーズでも良い。
- 徳育以上に良い教育はないと考えられる
- 世の中の役に立つ人になりたい心が芽生える
- 道徳・徳育は押し付けるものではなく、人間にもともと入っているもので、思い起こせるように促す
- 人間の脳の原点は「アメーバ」の脳
- アメーバは助け合いながら生きていく生き物
- 人間も奥深いところに「助け合い」の気持ちがある
- どれだけ人間嫌いの人でも、10日間、独房にいることは耐えられない。人間は、助け合いたい、人と接したい気持ちを根本的に持っている。
- なぜ「引きこもり」ができるようになったか?
- 「世のため、人のため」になりたいという気持ちはキレイごとではなく、人間の中に元々ある本能。
- 全脳(右脳+左脳)が使えるようになると、「世のため、人のため」になりたいという美しい気持ちが出てくる
- なぜ、一流の人は「人格」も優れているのか?それは、全脳を使わないと、一流になれないので、自然にそのようになる。自然と全体を考える気持ちが出てきて人格的にも優れてくる。
- 家庭でできる「全脳」トレーニング。朝食で昨晩見た「夢」の話をするのが効果的。夢は「右脳」で見て、表現するときは「左脳」を使う。
- 人間は、睡眠時に自然とイメージトレーニングをしている
- 子どもは慣れてくると、夢を3つくらい表現できるようになる
第3回:なぜ、見守ることが自尊感情を育むのか?
ポイント
- 過干渉はネグレクト(育児放棄)と同じ虐待に分類される
- 先回りすることは良さそうに見えるが「その子の気持ちを無視すること」につながる
- 失敗するときは、あえて失敗させるくらいの気持ちで見守る
- 子どもの頃の失敗は良い。失敗のない人生はない。
- 中学生になって初めて失敗することは挫折につながりかねない
- 子どもの頃の失敗は成功への学びになる。失敗は成功のための通過点だと捉えられるようになる。
- たくさん転べば、転び方が上手くなるのと同じで、たくさん失敗を経験するのが良い
- 親は子どもの失敗を太陽のように、あたたかく見守る
- ほめるときや、叱るときは「あなたが…」と、子どもを主語にせず、「私」を主語にして伝えるようにする
- あなたダメ!ではなく、私はあなたがそれをすると悲しい・うれしいと伝える。「あなた上手ね」ではなく、私を主語にして「私は、その色の使い方が好き」などと伝える
- 手を出しすぎずに、子どもの「そのままの姿」を見守る
- 見守られることで、子どもは自分は価値ある存在だと感じ、自尊感情を育むことにつながる
第2回:子どもの悩みを「30分間」で解決する方法
ポイント
- 親からのアドバイスは上手くいかない。なぜなら、アドバイス「否定すること」になるから。
- 人間は解決できないことは悩まないようになっている=ムリだった思っていることは夢を見ることもできない
- 人間は可能なことしか悩まない=子どもは「答えを持っている」から悩む
- 子どもが無意識にもっている解決策を引き出すことができれば、悩みは解決できる
- 大人からすると小さな悩みでも、子どもにとっては大きな悩み
- 親は子どもが解決する「手助け」をする
- 具体的な解決策は「聴き続ける」こと(30分間「無言」で聴き続ける)
- 人間は言葉ではない言葉を10万語持っている
- 子どもは、言葉ではない言葉を駆使して、親に自分の気持ちを伝える
- 子どもは、問題の核心を直接言わないので、ぱっとアドバイスしても意味がない
- 子ども自身が持っている答えを思い出すまで聴き続ける
- 子どもが悩んでいると思ったら、無言で話を聴く
- 子どもの中に解決する力があると信じて聴く
第1回:なぜ「テレビ」を見続けてはいけないのか?
ポイント
- なぜ子どもは「テレビ」を見続けてはいけないのか?
- マンガでもOK!子どもを本好きにするのは親からの素晴らしいプレゼント。
- 朝日新聞の調査によれば、学力と自然に触れていることに相関関係あり。星を見たり魚を触ったり、公園や庭の石を触るなど自然に触れることが子どもの能力を開花する。子どもは自然に触れると瞳孔が開き、目を輝かすときが、一番学んでいるとき。
- 親もこのようなときはストレスを溜めないように注意する。
- 子どもの自尊感情を傷つけないように接するのがポイント。
- 無条件を愛を子どもに送る。◯◯ができるからいい子ねという条件付きの愛ではなく「いてくれるだけでありがとう」という無条件を愛をたくさん注ぐ。これが自尊感情になり、折れない心(レジリエンス)につながる。
- 折れない心は、自尊感情に比例していることが最近の研究で明らかになった。
- 自尊感情を育み、本好きにし、自然に触れ、無条件を愛を送るのが、今親が子どものためにできる家庭での幼児教育
プロフィール
大坪 信之(おおつぼ のぶゆき)/
株式会社 コペル 代表取締役。福岡大学人間関係論非常勤講師。一般社団法人徳育学会会長。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。
2児の父。1963年福岡県生まれ。大学卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社にてシステム開発や営業業務に従事する。自身の子育て中の経験から幼児教育に興味を持ち、1994年に徳育教室(現コペル)を設立。幼児教室コペルの運営を通じて、子どもの心の教育を志し、様々な研究に取組んでいる。全国各地で子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動なども多数実施。
<主な幼児教育関連著書・監修書籍>
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